国によっては、男女という姓の違いだけで、[1]希望の職種に就けない[2]賃金に差がつく[3]職場で差別を受ける[4]女性に対する保障がない――等の問題を抱えており、ジェンダー平等の概念は、労働組合が果たすべき重要な課題の1つです。
パキスタンでは、宗教上の理由もありますが、慣習的に女性は外に出て働くべきではないという考えが根強く残っており、家事労働や子どもの世話をする女性が大半を占めます。セミナーでは、パキスタン労働者連盟(PWF)をカウンターパートとし、社会や職場、家庭レベルで女性の抱える問題、女性が持つ権利と組合の役割を学ぶ機会を提供し、参加者同士でジェンダー分析を行ないます。今後、どのようにして課題解決していくかを論議し、労働組合の組織強化にもつなげています。