国際労働財団(JILAF)は、ベトナム労働総同盟(VGCL)と共催で「労使関係・生産性セミナー(PROGRESS)」を8月4~7日、ベトナム・ダナン市で開き、ダナン市および周辺の県、産業、企業の各レベルの労働組合リーダー24人が参加した。
4日間のセミナーは、 [1]労組の役割と挑戦[2]労働基準と建設的な労使関係[3]生産性運動と労働組合[4]労使協議と団体交渉――を基本に構成。
セミナー冒頭のVGCL マイ・ダックチン副会長による「変化する社会と労組の役割」では、市場経済とグローバル化における労働組合の役割とVGCLの方針が説明された。さらに、7月の国会で初めて基本的な改正が行なわれた労働組合法、労働保護法(いずれも2013年施行)の概要と、法施行に向けてセミナーやキャンペーンを全国展開している点なども強調された。
3日目の工場訪問による5Sパトロールでは、ダナハ薬品工場を訪問し、3S(整理、整頓、清掃)の観点から、良い取り組みや改善すべき取り組みについて学んだ。
また、このプログラムが職場におけるインストラクターを養成するパッケージプログラムであることから、過去の受講者に、現在の職場での5Sや労使関係改善の取り組みを報告するセッションも設けた。
ベトナムでのPROGRESSセミナーの開催は、2010年度の北部ハノイ、2011年度の南部ホーチミンに続いて3回目となり、今後、全国に普及していくことが期待される。
参加者からは、「職場に戻り、5Sの導入や建設的な労使関係構築のための活動を行なっていきたい」「フォローアップセミナーや企業レベルのセミナーの開催を検討してほしい」などの声が聞かれた。
月日 | 内容 | |
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08月04日 | 土 | セミナー1日目 |
08月05日 | 日 | セミナー2日目 |
08月06日 | 月 | セミナー3日目 |
08月07日 | 火 | セミナー4日目 |