JILAF / ILO共催多国間セミナー

JILAF / ILO共催 「仕事の未来イニシアティブにおけるアジア太平洋地域労働組合トレーニング~建設的労使関係構築とともに~」(多国間セミナー)を開催

多国間セミナー集合写真

国際労働財団(JILAF)は、9月10日から14日の5日間にわたり、タイ王国バンコクにおいて、ILO労働者活動局(ILO ACTRAV)との共催により、「仕事の未来イニシアティブにおけるアジア太平洋地域労働組合トレーニング~建設的労使関係構築とともに~」を主要テーマとした多国間セミナーを開催しました。

本セミナーには、アジア太平洋(インド、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ、バングラデシュ、ミャンマー、ネパール、マレーシア、フィリピン、パキスタン、ベトナム、韓国)からの中堅労組リーダー24名(うち、女性11名)が参加しました。

 冒頭、主催者を代表したカニンガムILO ACTRAV・トリノ訓練センタープログラムマネージャーの開会の辞に続き、JILAF塩田常務理事より本セミナーの主旨・目的を概説しました。その後、在タイ日本大使館の鷹合一等書記官より、日本の建設的労使関係は参加者にとって非常に参考になると思うので、ぜひこの機会に理解を深めてほしいとのお話があり、最後に、西本ILOアジア太平洋地域総局長が、将来の働き方に影響を及ぼそうとしている課題について言及し、各参加者が検討・議論整理しましたことを持ち帰って、各国での活動に活かしてほしいと期待を述べました。

全5日間のセミナーのうち、JILAFは第1日目(9月10日)に講義を実施しました。最初に塩田常務より「アジアの労働組合が直面する課題とその解決に向けて」と題し、①グローバル化がもたらした世界的変化やアジアの現状、②グローバリゼーション下で立ち遅れる社会的な側面(格差、雇用不安、労使関係等含む)とその課題、③労働組合指導者としての役割(社会対話、公平な分配、労使協議等)と「働くこと」の意義・責任や社会的な課題解決に向けた労組の役割などについて共有し、研修開始にあたっての課題提起としました。

その後、吉野PMから「日本の建設的労使関係の構築に向けて」をテーマとしたセッションを行い、労使協議による協力と団体交渉による対立のバランスの大切さについて強調しました。参加者からは、インフレ抑制に対する労組の役割やインフォーマルワーカーの社会保護、健康保険や失業保険などのセーフティネット、労使協議の仕組みや労使交渉の戦略、不当解雇への対応方法等に関する質問等が出されました。

そのほか、ヴィーゲラーンILOアジア太平洋総局シニア労働経済専門家より「グローバル化(自由貿易の促進等)と最近の経済発展の労働への影響に対する労使関係のあり方」、ワットILO ACTRAVテクニカルオフィサーより「デジタル化と自動化がもたらす労働への影響に対する労使関係のあり方」、スーアレILO ACTRAVコミュニケーションスペシャリストより「仕事の未来における労働組合のコミュニケーションと運動計画の立て方」、セラーノ・フィリピン大学教授より「非正規雇用に関する国のガバナンス」および「仕事の未来に対する労働組合の対処」等のセッションがありました。

 さらに、吉田ITUC-AP(国際労働組合総連合-アジア太平洋地域組織)書記長およびアンドレILO ACTRAVダイレクターより、「仕事の未来における労働組合のアジェンダおよびコミットメント」に関するセッションがあり、参加者は、アジア太平洋地域においての労働分野の環境変化の現状などを包括的に理解すると共に、第四次産業革命等の進展による雇用環境の変化に対しても重要性を増す、労働運動の役割を再認識しました。

日程

月日内容
09月10日多国間セミナー1日目
09月11日多国間セミナー2日目
09月12日多国間セミナー3日目
09月13日多国間セミナー4日目
09月14日多国間セミナー5日目

参加者の様子

開会式

JILAF講義1

JILAF講義2

ILO講義

グループワーク

グループ発表