11月27日~28日の日程でラオス・チャンパサックにて、国際労使ネットワーク等を通じた組織化による草の根支援事業(SGRA)を実施した。
27日は、チャンパサックの既存ネットワークメンバー(珈琲農家)20名を対象に、SGRA協同組合の設立に向けたセミナーを開催した。
ウンカムLFTU労働保護局総合局長より相互扶助の重要性やノウハウの説明があった他、関口所長より日本の労働者共済などを共有した。また、高品質な珈琲の安定的量産に向けた意見交換も行なった。
翌28日、チャンパサックにおける新規ネットワークメンバー(人身取引被害者等)とその家族60名を対象に、インフォーマルセクター労働者が享受可能な社会的セーフティーネットや家計改善ノウハウを提供するライフサポートセミナーを開催した。
チャンパサック作業委員会(現地政労使で構成)より、相互扶助制度の重要性や出稼ぎ労働のメリット・デメリット(リスクや危険性)などについての説明が行われた。
また、出稼ぎ労働者が多いことの背景について参加者に対しヒアリングを行なったところ、
①就労・就職の機会が非常に限られている
②起業等に必要な資金がない
③市場がない
等が挙げられた。
なお、同セミナーを実施したチャンパサック県パーアオ村は、総人口506名、労働人口270名中、70名がタイに非合法ながら移民労働した経験がある(現在50名が帰村中、20名がタイ)。
月日 | 内容 | |
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11月27日 | 月 | 既存ネットワークメンバー(珈琲農家グループ)互助セミナー |
11月28日 | 火 | 新規ネットワークメンバー(人身取引被害者等)へのライフサポートセミナー |