2009年 バーレーンの労働事情

2009年12月11日 講演録

1.労働事情(全般)

ペルシア湾のバーレーン島を主島とする33の島からなる島国。

人  口 1,047,000人(2007年)
労働組合 バーレーン労働組合総連盟(GFBTU)
加盟58組織         組合員数200,000人

 第二次世界大戦以前の経済は、真珠の採取と農業に依拠していた。労働力はすべて使用者が掌握していた。このため、労働者には際限のない負債が子どもの代まで相続されていた。1919年には、真珠採取業の潜水夫たちの抗議行動が活発に行われ、その5年後に負債が次の世代に引き継がれないようにするための一連の経済制度の改革が行われた。1926年から32年にかけて潜水夫たちの待遇改善を求めるデモが展開された。
 1932年に石油が発見され、労働者は石油産業に転身した。38年には労働者の虐待禁止、週休制度の導入、職業訓練などの要求を掲げ労働組合設立運動が始まったが、イギリスの植民地当局はこれを拒否した。しかし57年にかけて労働者の抗議行動が活発に展開された。
  1955年、バーレーン労働組合連盟(BLF)が6,000人で結成される。
  1971年、イギリスから独立。労働組合の設立に向けた委員会が結成される。
  1973年、独立後初めて議会選挙を実施。
  1994年、シャムリー氏率いる政治行動として労働省前の座り込みなどを展開。
  1999年、前の統治者が死去し、現国王が即位。
  2001年、国民労働憲章が国民投票で98.4%の支持を得て採択される。
  2002年、バーレーン労働組合総連盟(GFBTU)が結成される。

2.労働組合が現在直面している課題

  1. 公営部門における労働組合の結成容認。
  2. 金融部門での労働者の解雇、労働基準監督制度の不備など不利益扱いの改善。

3.その問題解決に向け、どのように取り組もうとしているか

  1. 公営部門における労働組合の設立に向け、議会や市民団体の役割を活用。
  2. ILOにGFBTUに対する支援を要請。
  3. 労働組合の結成を各機関、職場の労働者に勧めること。
  4. 交渉力の強化に向け組合員を訓練すること。
  5. 労働者の権利を要求するためにメディアを活用。
  6. 労働者の権利を守るため生産活動の各当事者との対話を継続。