2006年 マレーシアの労働事情

2006年5月31日 講演録

マレーシア労働組合会議(MTUC)
ロズレナ ビンティ モクタール

マレーシア国際海運会社労働組合(MISCEU)書記兼MTUC女性委員会委員

 

 マレーシアでは、2020年までに先進国の仲間入りを目標に、雇用保障計画や訓練計画が進められている。特に最近、より強く強調されていることとして、労働者の再訓練と技術の向上が上げられる。人的資源開発基金が、労働者の質を高めるために政府によって設定されている。
 雇用形態の変化であるが、現在若年労働者たちは高い失業状態に追い込まれている。
 若年労働者の多くが、未熟練や半熟練労働に雇用されており、低賃金と低い労働条件におかれ、将来緊縮経営による人員整理の対象になる可能性もある。こうした状況を改善するためには、組合として積極的に努力する必要があり、何よりも経済成長が図られなければならない。
若年労働者に対しては、2つの社会的な保護が与えられていない。1つは被雇用者に対するプロビデンド・ファンド(神の摂理の基金、通常EPFと呼ばれるもの)、もう1つは社会保障の組織である。現在のところ特にこの若年労働者と、より年齢の高い労働者に対しては、失業保険がないし、医療保険や国民年金といったものの適用がない。
 MTUCには、規約に基づいて青年委員会が設置されている。現在5人の執行委員が、3年ごとに開催されるMTUC青年大会で選出される。5人は会長、副会長、書記、副書記、そして財務担当者となっている。MTUCの加盟組合はそれぞれ代表委員を出し、月に1度の会合がもたれている。