2005年 マレーシアの労働事情

2005年7月27日 講演録

マレーシア労働組合会議(MTUC)
クリシュナサミー マリアッパン

ブリティッシュ・アメリカンたばこ労働組合 副書記長兼MTUC青年委員長

 

MTUCが直面する課題

 我々が直面する1番目の問題は、政府が労働者の苦情についての認識が不十分であるということである。そのために苦情が申し立てられてからその解決までに、通常は21日以内に処理すべき問題が、12~18ヶ月もかかってしまうため、迅速に処理できるようなシステムが必要である。
 次の問題は労働組合法の問題である。現在、労働大臣の命令に対しMTUCから異議の申し立てをしており、特にわれわれはILO条約第87号に基づく法改正を求めて運動を行っている。
 3番目は、解雇に対して労働者が裁判に訴えることが増加し、未解決事案が3,000件もあることである。労働裁判所のスタッフ不足が原因で、その解決が急がれている。
 4番目は、政府は退職年齢を56歳に延ばしたが、民間部門の大半は55歳定年のままであることである。MTUCは56歳への延長を求めて戦っている。
 5番目の課題は、母性保護の問題である。マレーシア航空に勤めている女性乗務員には2人子供を産むと解雇され、契約が打ち切られるという実態がある。不当差別であるので、ILO条約第3号に基づき雇用法を改正するよう要求している。
 最後に、マレーシア国内には20~30万人の外国人労働者がおり、増え続けることによりマレーシア人の職を奪う状況になっているため、その対策が重要である。