2013年 ウズベキスタンの労働事情

2013年11月15日 講演録

ウズべキスタン労働組合(TUFU)
ファルフォジョン ハナビヤーエフ(Mr. Farhodjon Khanapiyayev )

ウズベキスタン医療労働組合 委員長

 

1. ウズべキスタンの労働情勢全般

 現在、ウズベキスタンの人口は3000万人強であり、失業率は4.5%である。国家公務員の労働組合の組織率は79%。ウズベキスタン労働組合(TUFU)は、組合員の社会・労働上の権利、市民としての権利、生産・職業・経済・社会的利益の表明と擁護のための連帯および活動の調整、また、共通の目的の達成、組合員の共通の利益の表明や擁護、そして現行法規に従った組合員の法的保障の確保などの課題に取り組んでいる。
 これらの課題実現のため、ウズベキスタン政府および商工会議所(使用者代表)との間で、2011~2013年の基本合意書に調印した。それに基づき85の産別、11の地域別合意書、また、企業・組織で9万3805件の労働協約が調印された。
 労働者の権利と自由の保障で指摘すべきことは、ウズベキスタン共和国『労働法』第101条に、使用者による労働契約中止は、労働組合あるいはその他の労働者の代表機関の事前合意なしには許されないと規定されていることである。
 また、ウズベキスタン労働・国民社会保護省、青年社会運動団体「カモロト」、慈善社会基金「マハッリャ」他30以上の同種の国家機関、NGO、NPOと協力に関する覚書に調印した。

2. 労働組合が現在直面している課題とその解決に向けた取り組み

 現在ウズベキスタンは、一部企業および組織における賃金未払いや労働市場における雇用不足による失業など、地域的・全国的問題を抱えている。これらの問題の解決のため、TUFUは以下の活動を実施している。

  1. 賃金遅延の防止あるいは解決のための3段階の監視(労使間、地域レベルの労使間、共和国レベルの労使間で決定される)
  2. 新たな雇用の創出と、創出された雇用の確実性の監視
  3. ILO条約第105、138、182の規定が遵守されているかの監視
  4. 労働市場に、より手厚い社会保護を必要とする層のために、一定の割合で雇用を創出しているかの監視
  5. しかるべき安全な労働条件づくりとILOが提唱したグリーンジョブが行なわれているかの監視
  6. 職業専門学校の卒業生への就職あっせんがなされているかの監視

 以上の取り組みの成果としては、今年10月8日から、『労働法』第84条が次のように改正されたことである。
 中等特別専門教育機関および高等教育機関の卒業生が、卒業した日から3年以内に初めて就職する場合は、予備試験は行なわれないこと。また、第247条「教育機関の卒業生のための追加保障」が追加されたこと。これは、就職後3年以内に使用者が労働契約を中止した場合、使用者は地元の労働機関に報告しなければならないというものである。
 また、2013年9月から10月にかけて、ILO条約第105、138、182の規定を遵守しているかの監視のために、ILOの専門家と有識者からなる国際モニタリングを行ない、その結果高い評価を受けた。

3. その他労働状況に関する問題

 TUFUの最近の取り組みとしては、産業別労働組合の統合・合併がある。それまで14あった産別組織を、今日までに11組織とした。また、TUFUは、単位労働組合(単組)の力を今以上に高めるため、2013年を「単組の年」と宣言した。各単組における取り組みの結果、単組は、より重要視され、労働組合が費用負担している保養所の割引券を単組レベルでも入手することが出来るようにした。