2005年 コートジボワールの労働事情

2005年11月16日 講演録

コートジボアール労働総同盟(UGTCI)
マリー・ジャンヌ ンゾレ

農業及び児童労働撲滅担当書記

 

 コートジボアールの労働組合の状況について、私の所属するナショナルセンターの活動、及び活動を進める上で私たちが直面している問題・困難について話をする。
 私は、コートジボアール労働総同盟(UGTCI)に加盟している単組である教員組合の事務局長をしている。コートジボアールには大きなナショナルセンターが3つあるが、私どものUGTCIが最も歴史が古い。設立は1964年8月4日である。その他の2つのナショナルセンターは、1990年につくられている。UGTCIに加盟する単組は224組合あり、組合員数は30万人である。コートジボアールも、世界の様々な組合と同じように、組織率の低下に悩んでおり、我が国では、5人のうち1人しか組合に入っていないという状況である。
 UGTCIの組織は、全国組合、企業組合及び企業間組合、それから産別組合、地域、地方組合、過疎地域での組合から構成されている。大会は5年に1度である。それから、組合総合評議会、115名の委員から成る幹部委員会、執行委員会に50人委員がいる。事務局長が1人、副事務局長が5名、全国書記が44名。この44名の全国書記の中に、例えば青年部、あるいは労働教育・児童労働対策等のそれぞれの担当を持っている。第7回大会が2005年5月18、19、20日に行われて、新事務局長アデ・メンサー・フランソワが選出された。
 UGTCIの労働運動の活動として、一般的な労働組合の活動、交渉や教育その他とは別に、特にHIV、エイズとの闘い、児童労働に関する闘争、特にカカオの流通あるいは販売等における児童労働に取り組んでいる。
 私は、児童労働問題を担当しており、啓発・能力の強化、監視委員会の設立、プランテーションから子供を引き取ること、その子供たちを社会にもう一度戻すことに取り組んでいる。こうした児童労働対策あるいは児童労働についての活動は、IPEC(児童労働撲滅国際計画)や、WACAP(西アフリカ児童労働撲滅計画)というところから資金援助を受けて行っている。
 今日UGTCIが直面する困難は、資金的・金銭的あるいは設備等について、様々なことが不足・欠如していることである。組合でのチェックオフ制度が国によって廃止も欠如を促している。特に、業務用の車両あるいはコンピューターなど設備機器関係についても不足している。
 女性の労働運動への参加についても問題がある。まず、母親、妻そして労働者としての生活を両立させていくことは大変難しいため、あらゆるレベルで決定能力のあるポストにつく女性が大変少ない。
 戦争から生じた問題もある。2002年9月19日から、コートジボアールは大きな紛争により、国家が分割されてしまった。国の中部あるいは西部、北部の多くの町が武装集団によって占拠されたことにより、労働組合、労働者の生活、あるいは労働者の家族にとっても大変打撃となった。この戦争により、多くの組合員が失業者となり、自宅待機を命じられた。企業そのものが閉鎖、破壊されたからである。民間部門については完全に破壊されてしまった。
 2004年11月4日、5日、6日には、フランスによって大規模な空爆が行われたことから、UGTCIも大きな影響を受けた。特に空襲を受けた地域の労働者は非常に大きな困難に見舞われた。UGTCIの所有している労働会館も戦争の影響を受けて、中が焼け出されたり破壊されたりしてしまった。暴力に侵された人々は、やむを得ず難民として安全な地域へ逃げざるを得なかった。雇用も失うことになった。住居も状況が悪く、食料もなく、そして介護もできない。例えば、労働組合員の子供たちが学校へ行けなくなったりもしている。
 戦争により、UGTCIの機能の半分が失われてしまった。UGTCIはかつてないほどの困難に現在、見舞われている。ナショナルセンターの活動は失速せざるを得ず、また組合員の数も非常に減ってしまった。皆様方の支援をお願いいたしたいと思っている。