2001年 ザンビアの労働事情

2001年9月12日 講演録

ザンビア労働組合会議(ZaCTU)
クリスピンボレラ

ザンビアホテル・ケータリング労働者組合 委員長

 

国内の状況

 人口は約1,020万人です。政党がたくさんある多党制の国です。現在の与党は、多党制民主主義運動党(MMD)といいます。現在の政府の任期が今年の年末に終了します。年末には初めて3つの選挙が同時に行われます。大統領選挙、議会選挙、そして地方政府の選挙の3つです。これらの選挙には労働組合も
積極的に参加していきます。現在の大統領は労働運動出身のドクター・チルバです。チルバ大統領は、過去にJILAFの招聘プログラムに参加しています。
 MMDは1991年に政権をとりました。まずは、非常に野心的な経済計画に着手しました。この計画の中では自由市場メカニズムと民営化が経済成長の鍵であると見ました。この経済計画によって、幾つかの調整が行われ、その結果として経済の構造変化が出てきています。経済は重い債務を背負い、銅の輸出価格は低下しています。銅はザンビアの主要な輸出品目の1つです。また同時に、経済の中で幾つかの社会コストが上昇しつつあります。その結果として、ザンビアは海外からの援助に依存している状況です。
 構造調整プログラムの結果、2つの主要な政策が実施されました。1つは民営化、もう1つは公共部門の改革です。民営化されたほとんどすべての企業で仕事が失われ、失業者が出ています。このことは政府の機構の1つであるZPA――ザンビア民営化機構の調査によると、1998年までに6,000人の失業者が発生しました。これは構造調整プログラムが始まって約2年間の間のことです。工業部門の改革によって、約6万1,000人の人々が既に失業したと見積もられています。

ZaCTUの活動方針

 テクニカルコミッティー――実務委員会が設立されました。このテクニカルコミッティーは、労働者と一般国民の福祉に影響を与えるような各工業部門の問題やその他の問題について方針を策定しました。このテクニカルコミッティーは、先月完了しました。このテクニカルコミッティーの詳細な報告書は、次のZaCTUの定期大会に議題として取り挙げられて審議されますが、この会議はおそらく今年の10月末から11月の初めにかけて行われることになるでしょう。このテクニカルコミッティーが出した報告書は、定期大会によって承認されなければ、産別組合や加盟組合の行動は開始できないことになります。
 具体的な活動も報告書に基づいています。定期大会で承認されたら、加盟組合はそれぞれ積極的にキャンペーン活動を開始するつもりです。そのキャンペーンの目的は一般の組合員に、運動の方針を周知させるためです。その方法としては、セミナー、会合を行い、ポスターや、時には掲示板を使うことになると思います。