2005年 ボツワナの労働事情

2005年6月22日 講演録

ボツワナ労組連盟(BFTU)
モニ モニカ モコマネ

ボツワナ大学職員労働組合 執行委員兼BFTU女性委員会議長

 

ボツワナの労働状況

 ボツワナの労働運動が抱える問題は内的なものと外的な問題に分けることができる。内的な問題は財政難と(このため不動産投資に乗り出した組合もある)、有能な活動家が少ないことである(組合の日常活動はどこかに仕事を持つ非専従者に頼らざるを得ない)。また、管理職が法的に組合の範囲外におかれていることも問題である。外的な問題は企業の人員削減が組合員の減少につながっている。リストラによる人員削減は時には組合指導者がその対象となる。また非組ゾーンに昇格させて組合の弱体化をはかろうとするケースもある。民営化による組合員の減少も予想される。民営化はまだ初期の段階だが、本格化すると大きな雇用問題を引き起こす。さらに労働法の改正案では組合は交渉団体として当局の承認が必要となることである。組織労働者の90%が加盟するボツワナ労組連盟(BFTU)は労働諮問委員会を通じ政府に対して労働者のためにその影響力を行使している。合法的なストライキの成立条件はあるが労働者の権利として認められる方向にある。労働者をとりまくさまざまな問題に取り組む戦略として政党との同盟関係を結ぶことも考えられている。
 ボツワナはダイヤモンドや銅、ニッケルのモノカルチャー経済から産業の多角化(観光、製造、金融)をすすめているが、失業率は15%を記録している。BFTUは人間中心の経済、社会民主主義的市場経済を求めている。BFTUはHIV/AIDS撲滅にICFTUの教育プログラムには職場委員を派遣している。