2002年 ウガンダの労働事情

2002年7月17日 講演録

ウガンダ全国労働組合組織(NOTU)
イセセボワ

全国教育機関労働組合全国財政局長

 

国内の状況

 ウガンダの労働法の中には、大変古くなっているものがあり、現在の状況にもはや適応していないものがあります。しかし政府は、これらの時代遅れになった法律の改正に重点を置いてきませんでした。
 次に、経済状況。民営化および政府が受け入れた構造調整計画によりウガンダの労働運動は大きな影響を受けてきました。多くの労働者が失業し、組合員の数が減り、その結果、組合の収入が減少しました。
 ウガンダの労働者の給料は大変安く、また一方では、市場にある物資やサービスは非常に高価です。政府は最大の使用者ですが、生活給を支給できていません。このことはウガンダの労働者の過半数が貧困線以下で生活しているという状態にあらわれています。この結果、労働組合の財政状態はよくありません。
 最低線の給料の公務員は、1カ月の給料が6万4,000ウガンダシリングです。これは35.5USドルに相当します。
 社会状況。ウガンダ人の過半数は農業労働者です。教育を受けた労働者階級は少なく、社会は労働組合を圧力団体とみなしています。
 そういう中で、組織化への取り組みを始めとして、労働組合への支援を求めて地域社会や政治家に働きかけていくのは容易なことではありません。全国的に見て、労働組合運動は市民に理解されていません。
 HIV/エイズは非常に大きい社会的な問題になっています。なぜかというと、経験豊かな労働組合員が次々と死亡しており、そのかわりになる人たちがいないという状況があるからです。国全体にとっても、労働組合にとっても大きな脅威となっています。

NOTUの活動方針

 NOTUは労働組合出身の国会議員と協力して、時代遅れの労働法が改正され、新しい法律が制定されるように取り組んでいます。
 未組織の労働者を組織化するように、集中的に組織化キャンペーンを開始しました。ただ、このキャンペーンを適切に実施するために資金が不足しているのが実情です。
 今後、インフォーマルセクターの組織化および政府官僚や一般の人々にもっと労働組合運動についてよく知ってもらう取り組みをしていきたいと思っています。労働組合員や一般の人々にHIV/エイズの原因や危険性、予防方法について教育していかなければなりません。

具体的な活動

 ウガンダ経営者連盟が我々を支援し、NOTUが労働者に組合活動について話をするのを認めてくれるように、ウガンダ経営者連盟とより緊密な関係を持つようにしています。
 政府は最大の雇い主であり、労働組合のことはよく知っていて、政府とより緊密な関係を持っているので、労働者に接触しやすくなっています。インフォーマルセクターの労働者に接触する方法を工夫する努力をしています。一般の人々に労働組合運動や労働組合の活動についてもっとよく知ってもらうように活動しています。
 HIV/エイズは世界的な問題です。
 NOTUは既に政府や国際社会と協力して、組合員の教育に当たっています。しかし、組合員全員に対して教育していくためには、もっと資金が必要です。
 ウガンダの労働運動は、表現の自由と組合結成の自由が認められたおかげで、1986年以後、随分よくなってきています。特にHIV/エイズとの闘いにおいて、私たちの目標が国内でも、国際的にも達成できますように、皆さんがウガンダ労働運動を支援し、資金援助してくださるよう、組織全体としても、私個人としても願っています。