2008年 ナイジェリアの労働事情

2008年7月9日 講演録

ナイジェリア労働会議(NLC)
アバヨ・ヌフ・トロ

組織化・労使関係事務局次長

 

 ナイジェリア労働組合会議(NLC)は、約400万人の組合員を擁するアフリカ最大の労働組合ナショナルセンターである。
ナイジェリアの労働組合が現在直面している大きな課題の一つはインフォーマルセクターの組織化の促進である。インフォーマル経済の自営労働者を労働組合に組織化することである。これらインフォーマルセクターの労働者が増大した原因はグローバル化、主として民営化、アウトソーシング(仕事の外注化)によって失業者が増大したためである。従って失業の原因はグローバル化によるものと、政府が尊重する国際通貨基金(IMF)と世界銀行の不公正な労働市場政策によるものである。
NLCは1999年、2002年、2004年、2007年にナイジェリア政府に対して政府の不公平な労働市場政策と相次ぐ石油製品価格の引き上げ問題で紛争を起こし、95%は成功した。政府に3回にわたって不公正な労働市場政策を破棄させ、2回にわたって程度を軽減することができたからである。
オバサンジョ大統領が率いるナイジェリア政府は、NLCの力を削ぐ目的でナイジェリア国民議会に次のような法案を提出した。その法案はナイジェリアの労働法を改正し、無労働無支給(no work no pay)条項を挿入し、不可欠業務からストライキ権を取り払い、全体として法案はCLCの分裂、ないしは解散を目的として、他のナショナルセンターを作ってそれを強化していこうとしている。
NLCは現在のアブドルワヒード・イブラヒム・オマール会長の下で2008年1月に100万人組織化の運動を開始した。対象者は基本的にはインフォーマル経済部門の労働者であり、また外注化や民営化で臨時雇用もしくは失業者になった者も含まれる。
アブドルワヒード・イブラヒム・オマール会長の下でのNLCは、他の市民団体と強い関係を作り上げ、労働市民団体連立(Labor Civil Society Coalition : Lasco)という名称の組織を立ち上げた。Lascoには公認の市民団体・人権団体、商人、伝統工芸職人、美容師、バイクタクシー運転手、機械整備士、農民、肉屋、生鮮食料品販売業者などが含まれている。
グローバル化に対してはNLCは不可避的な趨勢と捉え、ギブ・アンド・テイクの考えで労働者のためにワン・クションを置いた政策なり手段で対処するよう求めている。

NLC web site: www.nlcng.org
E-mail: gsec@nlcng.org