2009年 マダガスカルの労働事情

2009年1月28日 講演録

マダガスカル労働組合連盟(FMM)
アンタマララ・ミレイユ・ラザイアリソア

FMMアンタナナリボ地区労働組合教育担当兼FMMアドバイザー

 

1. 労働情勢

 マダガスカルには多数(100組合以上)の労働組合が存在する。FMMは1997年に設立された。
CTMは公務員・労働・社会法省、ILO・インド洋地域組織、フリードリヒ・エーベルト財団(FES)、マダガスカル企業連合(GEM)、(労働組合―経営者)、自由パートナー企業連合(GEFP)と堅密な協力関係を持っている。
CTMは[1]労働者の権利保護、[2]新規組合員の確保、[3]労働者を啓発し、組合の設立、組合への加盟などの促進、[4]労働者の権利と教育の促進、[5]地域、国家、国際的レベルで国の社会経済的発展に関係する全ての決定機関の活動への参画、などを目的としている。
例えば、ILOによって開催される国際規約や基本的権利や、労働者の賃金水準の向上などについてのセミナーやワークショップに参加することなどである。
マダガスカルの労働組合は公共部門、民間部門から構成されている。公共部門については様々な官庁に125,000名が公務員として採用され、それぞれが管轄する分野で働いている。民間部門については400,000人以上の労働者が製造業や繊維産業など、様々な分野で働いている。
また、上記2部門に分類されない部門として、自由企業群において190,000人以上の男女が繊維産業などで働いている。

2. 現在直面している課題

 マダガスカルは様々な国際条約(ILO第98号条約、同第87号条約、同第95号条約など)を批准し、同時に労働法典と社会保障法を制定し、国内労働法を整備した。しかし、これらの法や規約は必ずしも遵守されてはいないし、ほとんどの法律は無視され、違法行為が横行している。例えば女性の夜間労働の禁止違反。特に自由貿易圏の企業は、これらの規定を無視している。
また、マダガスカルの労働運動が直面する問題として、[1]労働者に対する労働教育の欠如、[2]資金的・物質的困難がある。

3. 課題解決に向けた取り組み

  • CTM内に、これらの問題解決を目的とする共同アクションを策定するためのグループを組織する
  • ILO、FESなど国際機関と協力し、能力強化を図る
  • 労働省と経営者団体と協力して、[1]賃金・労働条件の改善、[2]衛生及び雇用の安定などの課題に取り組む

4. ナショナルセンターと政府の関係

 現在、FMMを含みマダガスカル労働者会議(CTM)は、労働組合や労働者を所管する労働省と緊密に共同してソーシャル・ダイアローグや雇用創出のための政策を実現する。

5. 多国籍企業の進出状況

 マダガスカルの国内自由貿易圏などに国際的多国籍企業が進出してきている。