ベトナム 労使関係・労働政策セミナー(12月)

 国際労働財団(JILAF)は、ベトナム労働総同盟(VGCL)との共催のもと、「外資系企業における建設的な労使関係の構築」を主要テーマに労使関係・労働政策セミナーをベトナム・ハノイで開催した。同セミナーは、12月10~11日に開催され、VGCL組合員、ベトナム商工会議所(VCCI)、ベトナム労働傷病兵社会省(MOLISA)の合計65人が参加した。
 JILAFからは、「健全な労使関係の構築による雇用と生活条件の向上~戦後の日本労働運動の経過と労使関係の特質~」と題し、グローバル化がもたらす労働者を取り巻く変化・変容等の情勢認識を示したうえで、日本の労使関係の変遷・経験(労使協議による協力と団体交渉による対立を調和的に配置)がアジア諸国における多国籍企業を含む労使関係の安定において有用と説くと共に、①組合費収入に基づく基本的組織運営②インフォーマルセクター労働者を含む組織拡大・組織化③ナショナルセンター間連携・労働運動の結集④社会や組合員からのからの運動への共感――などの重要性について、経験談を交えつつ講演した。また、アセアン域内での経済動向や今後設置が予定されているアセアン経済共同体(AEC)がもたらす労働市場などへの影響についても説明を行なった。
 VGLCからは、「外資系企業における労使関係と労働協約について」と題し、ベトナムの労働事情、労使協約の現状ならびにVGCLの政策について講演がなされると共に、外資系企業におけるストライキ多発の現状について説明があり、VGCLとしては、労使対話重視の建設的労使関係構築に向け種々取り組んでいる旨の紹介があった。
 また、使用者側を代表し、ベトナム商工会議所(VCCI)・ホップ経営者活動局次長より、「使用者の視点からのグローバル化と労使関係」と題し、VCCIのベトナムにおける役割や現在の中心課題ならびにグローバル化(特に外資系企業の増加)と労使関係の変化等について説明がなされた。
 前述の講演をふまえ、「グローバリゼーションにおける建設的労使関係の構築と組合運動の強化・発展に向けて」にかかるグループ討議・行動計画の作成・相互発表を行ない、本セミナーを終了した。

日程

月日内容
12月10日労使関係・労働政策セミナー1日目
12月11日労使関係・労働政策セミナー2日目

参加者の様子

JILAFによる講義

活発な意見交換

経営者による講義

行動計画を熱心に作成する参加者

行動計画を発表する参加者

全体写真