インドネシア CITU労使関係・労働政策セミナー

 国際労働財団(JILAF)は、インドネシア労働組合総連合(CITU)と共催で「グローバル化と労働組合の戦略セミナー」を2月27~28日、インドネシア・ジャカルタで開き、労働組合指導者119人が参加した。
 プログラムは、インドネシアと日本における[1]労働組合と建設的な労使関係[2]社会保障制度と課題[3]アウトソーシングと雇用の安定――を主要テーマに、労組の役割や対応などを論議した(1日目はこれらテーマに関わる基調講義を中心に、2日目は参加者間の討議ならびにアクションプラン策定を中心に分散会形式とした)。
 冒頭、CITU サイード・イクバル会長は、1995年から継続するJILAFの長年の協力に謝意を述べた後、CITUが直面する諸課題への取り組みについて講義を行なった。イクバル会長は、インドネシアにおける社会保障制度の充実と企業利益の公正な配分などが重要である一方、労働者の生活安定と幸せづくりのためには、日本の労働運動に学ぶ点が多いことを強調した。
 JILAF・團野専務理事は、グローバル化がもたらす労働者を取り巻く環境の変化や情勢認識を示したうえで、労使協議と団体交渉を調和的に配置してきた日本的労使関係の変遷や経験こそが、今後のアジア諸国における多国籍企業を含む労使関係の安定に極めて有用であると呼び掛けた。
 セミナーには、専門家として連合総研・小島主幹研究員のほか、国際労働組合総連合アジア太平洋地域組織(ITUC-AP)・鈴木書記長、インドネシア労働移住省 ハイヤニ・ルモンダン労使関係局長なども出席し講義を行なった。
 参加者からは、日本におけるアウトソーシングや非正規労働問題、最低賃金に対する労働組合の取り組み、社会保障制度構築に向けた政労使の役割など、日本の経験について質問が多く寄せられた。

日程

月日内容
02月27日セミナー1日目
02月28日セミナー2日目

参加者の様子

連合総研・小島主幹研究員の講義「日本の社会保障と課題」

インドネシアと日本の「社会保障」分散会

分散会の総括と提案を発表する参加者