カンボジアITUC-CC・JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーを開催

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 国際労働財団(JILAF)は、7月29~30日の2日間、カンボジア・プノンペンにて国際労働組合総連合カンボジア協議会(ITUC-CC)と共に、「労使関係・労働政策セミナー」を開催した。セミナーにはITUC-CC加盟組織である3つのナショナルセンター(カンボジア労働組合連盟/CCTU、カンボジア労働組合連合/CCU、カンボジア労働総連合/CLC)より計62人が参加した。

 本セミナーは、雇用安定・拡大と生活水準向上にむけた労働組合の役割とグローバル化における労働組合の役割を主なテーマとし、アジア諸国の経済成長が急速に進む中にあって、建設的労使関係構築の重要性や無用な労使紛争の未然防止等を中心に論議した。
 セミナー開会式には、バンヌク労働職能訓練大臣代理・日本国大使館中島書記官らから来賓挨拶があった。開会式に続き、ITUC-CC各3組織より、取り組みの現状と課題について発表が行われた。いずれも、労使間の対話による建設的労使関係を重要し、良好な関係を築いている中途であるとの発表があった。
 続いて安永専務理事から「日本の労使関係と労働組合の役割」と題し、日本の労働組合の構造や交渉・労使協議の機能、雇用安定の取り組みや春季生活闘争のメカニズムなど、建設的労使関係を基底とした労働組合の活動・役割等について共有した。

 2日目は、労働コンサルタントのヌーン・リティ氏より建設的労使関係構築に必要な「ソフトスキル」として、チームワークの重要性・組織内のコミュニケーションの必要性について、実務的な講義があった。このあとJILAFタイ事務所関口所長から、「AEC発足後の労働組合の対応」と題し、ASEAN各国の雇用・労働に係るデータから現在のカンボジアの状況を説明し、最近のタイへの越境労働者に関するトピックス等を説明した。

 つづいてグループ討議では、6グループに分かれ、それぞれに与えられたテーマで、建設的労使関係と結びつけて解決策を論議した。
・「建設的な労使関係とは」
・「紛争解決、仲裁で解決するには」
・「労働組合が労働省に登録/延長されやすくなるには」
・「短期契約を無くすためには」
・「企業監査を有効に進めるには」
・「仲裁結果遵守のMOU延長の是非(メリット/デメリット)」

 閉会式では、ワナリCCTU副会長、ソフォンCCU会長代行が出席し、JILAFへの感謝とともに、今回のセミナーの重要性と今後の建設的労使関係の構築への取り組みについて、とりわけ若い世代への激励があった。
 最後に安永専務から、今後の技術進歩は予想以上の速さで、仕事のあり方も急激に変化する可能性もある。したがって、「雇用と組み合わせた新計画を立案する」、「新しい仕事を作ることを検討する」ことも建設的労使関係の一環であり、労使で労働者の能力を上げ生産性を上げることで、建物・設備だけでなく人への投資にもつながる。ナショナルセンターはそれぞれの違いを指摘するより、一緒にできることから始めよう、としてセミナーを締めくくった。

日程

月日内容
07月29日セミナー1日目
07月30日セミナー2日目

参加者の様子

開会式の様子

安永専務理事の講義の様子

HP3グループディスカッション