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No.438(2017/2/3)
バングラデシュ政府の労組弾圧は国際的に批判されている

 グローバルユニオンであるインダストリオールとユニはバングラデシュ政府に対し、拘束した衣料産業労働組合の指導者を無条件で即時釈放するように求めるオンラインキャンペーンを開始した。
 労働者の権利と民主化を後退させ、少なくとも11人の組合指導者が拘束された。同時に治安部隊は組合指導者やボランティアの家を襲った。多くは身の危険を感じ隠れている。首都ダッカの衣料生産拠点アシュリアの労働組合事務所が侵入され、破壊され、強制的に閉鎖され、組合員関係の記録文書が焼かれ、家具が取り除かれた。

 衣料労働者が12月に賃金の引き上げを要求した後、1,600人以上の労働者が解雇され、警察は600人の労働者と労働組合指導者を起訴した。
 インダストリオールとユニはオンライン請願のレイバースタートと提携し、バングラデシュ政府にすべての拘留組合指導者や活動家を解放し、衣料労働者への弾圧を停止することを要求している。
 このような弾圧を行いながら、バングラデシュ首相シェイク・ハシナは今週ダボス会議に参加し、ビジネスリーダーと国際社会に国のレディメード衣服(RMG)業界での調和のとれた労使関係を語った。彼女はまた、彼女の国は「RMG業界でのコンプライアンスを確約することに非常に尽力している」と述べた。

 バングラデシュにおいて、衣料産業は輸出の83%を占める最重要産業であり、450万人(内女性が80%)の雇用を創出し世界第2位の繊維衣料品の生産国となっている。
 インダストリオールとユニは2013年、1,100人以上の衣料労働者が死亡したラナ・プラザ工場の崩壊後、バングラデシュの衣料産業における労働者の権利と安全性を改善する最前線に立っている。そして法的拘束力のあるバングラデシュアコードを生み出し、200のグローバルブランドがサインし、1600の縫製工場が火災や安全性チェックのため検査されている。1600の工場の内、74%以上が安全問題で修正済と報告確認されている。

 以上インダストリオールニュースが報じているが、ニューヨークタイムスでも1月23日、バングラデシュでのアパレル産業グローバルブランドサプライチェーンでの労働組合弾圧を報じ、12月に14人の組合指導者が逮捕されたとしている。ある日突然警察に夫が逮捕拘留され、帰宅しない組合指導者の家族の恐怖を報じている。ラナ・プラザ事故の後、バングラデッシュアコードで良くなった労使間関係が後退し、政府のやり方に国際ブランドも危惧していると報じている。

発行:公益財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
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