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No.420(2016/10/17)
南ア自動車セクター、スト無しで賃上げ闘争終結

 インダストリオールに加盟する南アフリカ金属労組(the National Union of Metal Workers of South Africa NUMSA)は自動車製造雇用者組織と3年間で35%の賃金引き上げを含む協定を締結した。自動車組み立て部門は日産、トヨタ、BMW、メルセデスベンツ、ルノー、フォルクスワーゲンの6社より構成されている。
 協定の内容は、具体的には、最初の1年が10%増、2年目、3年目が8%、3年間で35%の賃金引き上げ、及び20%のシフト手当提供と交通費、住宅補助の増となっている。NUMSAアクション・スポークスマンであるリック・クレーヴンは、「現在の状況下で今回の協定は素晴らしく、組合員も受諾してくれて嬉しい。しかし他のセクターでの交渉は厳しい状況が続いている」と語った。
 NUMSAは7月に経営者側に闘争宣言を発して以来、長い交渉を忍耐強く重ねてきた。そして9月12日に交渉はまとまり,妥結署名をした。ストライキ行動無しで妥結したことはこの9年間で初めてのことだ。2013年にはNUMSAと経営側との厳しい闘争で自動車セクターではストライキによる混乱が生じた。
 NUMSAのアービン・ジム書記長は自動車組み立て部門では交渉がスムーズに行われたが、部品部門では経営側が意味のある対応をしておらず、ストライキ行動が迫っていると語っている。NUMSAは各部門での交渉協議を決裂したくないが燃料小売り連盟と自動車小売り産業組織との協議会では依然として争っている状態だ。各部門の経営側責任者は交渉のテーブルにつき意味ある回答を出すべきだ。経営側が交渉を迅速に進めるように組合員を動員するべく行動を加速させたいと語っている。
 南アの化学・エネルギー・紙・印刷・林業連合労組が7月28日以来3週間のストライキの末、8月19日シェブロン、シェル、BP、サソル等石油経営者連盟と妥結した1年目7%、2年目1.5%の内容に較べると、この自動車セクターのスト無しの結果は評価できる。インダストリオール自動車・ゴム部門のヘルムート・レンスディレクターは「自動車組み立て部門におけるNUMSAの交渉は素晴らしい結果であった。他の関連部門の経営者は交渉のテーブルにつき意味ある回答を出し、部門での不安感を払拭すべきだ」と言明している。

発行:公益財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
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