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No.255(2014/7/23)
ウォルマートの店舗閉鎖は違法、カナダ最高裁が判決

 労働組合を作らせない思想を押し付けてきたウォルマートにおいて、10年前にケベック州ジョンキエール店に労働組合が結成された。しかし、ウォルマートは1年後、この店舗を閉鎖し従業員を解雇した。
 この点について、カナダ最高裁は5対2でケベック労働法に違反するとの判決を下し、仲裁裁判所への差し戻しを命じた。ウォルマートは店舗閉鎖が労働組合つぶしのためではなく、業績悪化が理由であると主張したが、判決では業績は順調であり、ボーナスの約束もしていたとして、会社の主張を認めなかった。
 この店は2001年に開業し、3年後に食品商業労働組合(UFCW)加盟の労働組合が結成された。その後、労働協約交渉が続けられたが合意に至らず、2005年4月の仲裁裁定が出される時期に店舗が閉鎖され、200人が解雇された。
 法廷闘争については数年前に仲裁裁判所が店舗閉鎖は違法、アピール後(控訴審後)のケベック最高裁も違法、ケベック・アピール裁判所では会社側が勝訴した。2009年にはカナダ最高裁も、労働組合による提訴が労働法に準拠していないとして会社側勝訴の判決を出していた。しかし今回の訴訟は、労働組合結成にあたって、労働条件の変更は認められないというケベックの労働法をもとに起こされ、カナダ最高裁は、店舗閉鎖を違法としたうえで仲裁裁判所への差し戻しを命令した。損害額については調停人が決める事になり、その間の利子や賠償金も追加される可能性がある。
 UFCWでは判決にのっとり、労働者への補償問題などを進めてゆくとしている。

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