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No.4(2009/11/24)
バングラデシュ船舶解体工場における労働災害と労組の対応
 バングラデシュの船舶解体作業現場で、1週間に7人の作業員が死亡する事故が起こり、バングラデシュ金属労組(BML)と国際金属連盟(IMF)はこのような悲惨な事故を防止することを求めた。
 ジャハジール・アラムは貧困地区であるラングプールからバングラデシュ・チッタゴンにあるハビブ船舶解体工場に出稼ぎに来ていたが、2009年10月12日、労災事故で亡くなる。バングラデシュの船舶解体工場における1週間で7番目の犠牲者。
 10月11日、3人の船舶解体工がパキジャ造船で有毒ガスを吸い込み亡くなるという事故が起きる。10月8日にも3人の労働者がクリスタル造船所で鉄板の下敷きになり亡くなるという悲惨な事故が起こった。
 BML・モジブール ラーマン ビュイヤン書記長の報告によると「これらの事故は人為的事故であり、労働法が明らかに無視されている」とコメント。
 労働者と従業員で組織する衣料労働者連盟(SKOP)とビュイヤン労働大臣との会談が10月15日に行われ、その中で労働大臣は「これらの死亡事故に関しては原因を調査し、会社側の責任を厳しく追及する」と言明した。
 ビュイヤン書記長は「この事故は造船所・所有者による殺人であり、厳罰を要求する。これ以上、事故が起きることは許さない。また、貧困や失業につけ込むことは許されない。政府は人間らしく働ける仕事を創出する責任がある」と労働大臣に強く要求した。
 BMLはバングラデシュに入ってくる前に、船舶を調査する仕組みや労働者の権利が守られることを要求した。組合はこれらの“むごい殺人の阻止”のため、国際連帯をアピール。
 IMFはバングラデシュ労働大臣に手紙を送り、造船労働者の権利を尊重し、健康で安全な厚生となるように改善することを求め、直ちに改善に着手するように要求した。
発行:財団法人 国際労働財団  http://www.jilaf.or.jp/
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