活動報告 労使関係開発

ネパールNTUC/JILAF労使関係セミナー

2024.01.25掲載
開催: 2023.12.14 2023.12.15
プログラム修了者たち
2023.12.14 ~ 2023.12.15(カトマンズ)

国際労働財団(JILAF)は、ネパール労働組合会議(NTUC)との共催で、12月14日~15日にネパールのカトマンズで労使関係セミナーを開催しました。同セミナーには、ITUC加盟三組織であるNTUCを中心に、ITUCに加盟している全ネパール労働組合連盟(ANTUF)、ネパール労働組合総連盟(GEFONT)の組合役員など総勢45名が参加しました。

セミナーでは、現地労組や経営者団体、社会保障局が講義を行い、その後、グループディスカッション等を行いました。

1日目、JILAF役員が「日本の労働運動の歴史と役割と今日的課題」について講義し、日本の労働組合のあり方について、多くの質問が寄せられました。また、経営者団体からはネパール労使関係の歴史(労働法の編成、ストライキの歴史、団体交渉の内容等)について講義がありました。加えて、社会保障局からはネパールの社会保障の概要について説明があり、ネパールにおける社会保障制度の加入者数は約46万人である旨の報告がありました。その46万人の内、実質任意加入となっているインフォーマルセクター労働者の加入率は極めて低いことが課題提起されました。

2日目は、現地労組役員から組合組織率の低さ(1~2%)について課題提起があり、「今後の活動の方向性」について、参加者同士で考え、その方向性について参加者たちのワークショップを実施し、それぞれの考えを発表し、プログラムを終了しました。

参加者の様子

  • 講義の様子
  • ワークショップの様子
  • 参加者発表の様子