活動報告 労使関係開発

カンボジアITUC-CC/JILAF労使関係セミナー

開催: 2023.08.21 2023.08.22
JILAF役員講義の様子
2023.8.21 ~ 2023.8.22(プノンペン)

国際労働財団(JILAF)は、ITUCカンボジア協議会(ITUC-CC)との共催で、8月21日~22日にカンボジアのプノンペンで労使関係セミナーを開催しました。同セミナーには、全国の労組指導者など66名が参加しました。

1日目、まず、JILAF役員がサプライチェーンと人権デュー・デリジェンスについて説明しました。その後、サプライチェーンにおける組合の役割についてグループディスカッションを行い、各グループからは、「組合として、工場での労働条件が適切なものか、強制的な労働が無いか、妊婦への不当な労働は無いかをモニタリングをしている」、「団体交渉が出来る力をつける訓練をしている」、「健全な労使関係を構築していく」などの報告・意見がありました。1日目の最後に、JILAF役員から、サプライチェーンの中では既に企業レベルで国際的に様々な取り組みが行われているため、自分達が関係する企業が、実際に何を大手ブランドから求められているのか、その事実を把握し、労働組合または国全体で共有して理解を深めて行くことが重要と言及しました。

2日目、外部講師が「建設的な労使関係とソフトスキル」をテーマとした講義を行いました。講義では、ある工場内での組合の掲示板、意見箱の存在、会社側と組合側の会議の様子などの写真が示され、より良い労使関係を作るしくみの実例が紹介されました。加えて、問題が起きても話し合いが出来ることで係争が起こらずに、工場が安定して繁栄すれば労働条件が整い、安定した収入が得られると言及していました。次に、JILAF役員が「日本の労働運動の歴史と役割と今日的課題」について講義し、日本の労働組合のあり方について、多くの質問が寄せられました。最後に、現地労組から「カンボジアにおける、責任あるサプライチェーンについて」の講義があり、労働組合の役割についてグループディスカッションを行い、全体で内容の報告を行い、理解を深め、閉会しました。

参加者の様子

  • 参加者からの報告の様子
  • プログラム修了者たち