活動報告 労使関係開発

フィリピンNTUC Phl/JILAF労使関係セミナー

開催: 2023.10.23 2023.10.27
現地労組役員の講義の様子
2023.10.23 ~ 2023.10.24(マニラ)/ 2023.10.26~2023.10.27(タガイタイ)

 国際労働財団(JILAF)は、フィリピン全国労働組合(NTUC Phl)との共催で、10月23日~10月24日、10月26日~27日にフィリピンのマニラ、タガイタイで労使関係セミナーを開催しました。同セミナーには、全国の労組指導者など55名が参加しました。

セミナーでは、「COVID-19からの脱却」をテーマとして、現地労組やILO、雇用労働省、国家経済開発庁が講義やデータ分析の報告等を行い、その後、グループディスカッション等を行いました。

参加者は大きく、製造業(自動車関連産業)、サービス業(コールセンター、郵便局、農業)の2グループで構成され、製造業グループは団体交渉・労使協議を通して、労働条件が向上した旨、報告がありました。また、現地労組の幹部も女性が過半数を占め、セミナーにも女性が多く参加し、女性の社会進出が進んでいました。

JILAF役員が「日本の労働運動の歴史と役割と今日的課題」について講義し、日本に労働組合のあり方について、多くの質問が寄せられました。

また、フィリピン政府(雇用労働省・経済開発庁)からはそれぞれ、「フィリピンの労働統計からみる課題」、「SDGs17ゴール達成状況」を中心に講義がありました。

その後、現地労組役員から現地労組の概要、2023年10月に郵便局労組がNTUC Phl加入した旨、フィリピン経済の概況に関する講義がありました。

ILO講義からはフィリピンの労働事情や、産業構成、ILO憲章の批准状況について報告がありました。

最後に、現地労組役員から自組織における生産性向上、利益分配の実例の報告があり、その後ワークショップを実施し、それぞれのアクションプランを発表し、プログラムを終了しました。

参加者の様子

  • JILAF役員の講義の様子
  • プログラム修了者たち(マニラ)
  • プログラム修了者たち(タガイタイ)