国際労働財団(JILAF)とラオス労働組合連盟(LFTU)の共催で、「団体交渉・労働協約」をテーマとする労使関係セミナーを12月23~24日、ラオス中部のボリカムサイ県パクサンで開き、ボリカムサイ県および周辺の4県と各県の労働組合幹部とLFTU本部スタッフなど20人(うち女性6名)が参加した。
ラオスでは外資企業の進出が増加しており、それに伴い労働協約の必要性が高まっているため、LFTUは労働協約に関する組合幹部の教育に力を入れている。JILAFでは2009年度より「団体交渉・労働協約」をテーマとするセミナーを実施しており、今回が4回目の開催となる。
セミナーではLFTU・カンタノーサイ法規担当より、ラオスにおける労働協約の必要性や労働協約に盛り込むべき項目、ラオスの労働法の紹介などが行われた。日本からは、JEC連合・鈴木組織センター長を講師に招き、「日本の労使関係 団体交渉と労使協議」をテーマに、包括的労働協約や個別的労働協約について講義。また、日本とラオスの労働法による労働基準の違いの説明や、これまでの活動における事例紹介が行われ、参加者から好評を得ていた。模擬団体交渉では・鈴木組織センター長より「妥当な点で要求し受け入れる労使関係が必要である」とのコメントを受けた。
月日 | 内容 | |
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12月23日 | 木 | LFTUとの打ち合わせ |
12月24日 | 金 | 団体交渉・団体協約セミナー1日目 |
12月25日 | 土 | 団体交渉・団体協約セミナー2日目 |