国際労働財団(JILAF)は、8月21~25日、タイ・バンコクで、国際労働機関(ILO)との共催により「不安定な雇用」をテーマとする多国間セミナーを開催し、アジア・太平洋地域の若手労働組合指導者23人が参加した。
セミナー冒頭では、JILAF・長谷川理事が、「グローバル化の影響による格差の拡大に伴い、不安定な雇用状況におかれる労働者が増えている。労働組合による支援の取り組みが不可欠である」とあいさつ。
続いて行なわれた5日間のプログラムでは、[1]経済危機におけるディーセントワーク実現の取り組み[2]不安定な雇用に関するILO条約と勧告[3]団結権・団体交渉権の獲得に向けた課題などをテーマに、講義と討論、意見交換と交流を行なった。
プログラムの中で長谷川理事は、「日本の非正規雇用に対する労働組合の役割」をテーマとする講義を行ない、日本の非正規雇用の現状と課題を紹介するとともに、政府や連合をはじめとする労働組合が非正規雇用の問題にどのように取り組んでいるかを説明した。参加者からは、連合の非正規労働センターの活動などに強い関心が寄せられた。
最終日には、プログラムで学んだことをもとに各参加者がアクションプランを作成した。「インフォーマル労働者の組織化のプログラムの推進」や「不安定雇用に対する認識を高めるためのキャンペーン」などの具体的な活動目標が設定された。
月日 | 内容 | |
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08月21日 | 火 | 多国間セミナー(1日目) |
08月22日 | 水 | 多国間セミナー(2日目) |
08月23日 | 木 | 多国間セミナー(3日目) |
08月24日 | 金 | 多国間セミナー(4日目) |
08月25日 | 土 | 多国間セミナー(5日目) |