スリランカCWC/NTUF/SLNSS労使関係・労働政策セミナーを開催

コロンボでのセミナー集合写真

9月26日~27日にコロンボ、9月28日~29日にヌワラエリアで、「建設的労使関係の構築を通じた無用な労使関係の未然防止、および労使信頼関係に基づく団体交渉/労使協議のあり方」にかかる労使関係・労働政策セミナーを開催しました。コロンボでのセミナーには、ITUC-AP加盟三組織(CWC・NTUF・SLNSS)の労働組合リーダー59名や、使用者連盟代表、労働省代表、ILOが参加しました。また、ヌワラエリアでのセミナーには、CWCの労働組合リーダー19名が参加しました。

コロンボにて開催したセミナーでは、齋藤JILAF事務長よりITUC-AP加盟3組織合同による本セミナーの意義について触れた開会挨拶をしました。また、開会式では、スリランカ政府を代表してウィマラヴェラ労働長官、使用者団体(EFC)を代表してカニシュカ会頭、労働側を代表してアルンサミCWC副会長、パドマシリNTUF事務局長、レスリーSLNSS事務局長がそれぞれ挨拶し、JILAFおよび日本国政府の継続的支援・協力に感謝の意などが表されました。

コロンボでの全体講義1として、齋藤事務長から「日本の建設的労使関係と団体交渉、労使協議制」を主眼とする講義があり、①日本の労使関係の変遷、②団体交渉/労使協議の性格と調和的配置、③生産性向上への貢献を通じた公正な配分の獲得、④職場組合員との信頼強化と労使による当事者意識を持った労働環境改善、⑤労働運動の糾合と結集の重要性などについて説明しました。

続く全体講義2では、使用者団体(EFC)カニシュカ会頭より、「使用者団体から捉えた労使関係と団体交渉の課題」と題する講話がありました。会頭は「スリランカにおける最大の課題は相互信頼の欠如です。相互信頼に基づく労使関係の安定こそが持続的経済発展の鍵となります。」と主張し、本セミナーの重要性を強調しました。

また、全体講義3では、スリランカ政府を代表してウィマラヴェラ労働長官が「政府から見た労使関係と団体交渉の課題」に関する説明をし、①労使が共に尊重し合うことから始まる団体交渉、②裁判や調停等に依拠しない職場労使による紛争解決の重要性などに触れました。

全体講義1~3をふまえ、参加者は出身ナショナルセンター毎に分かれ、各組織の役員を進行役として、「建設的労使関係の構築と団体交渉」をテーマとする講義に参加しました。また、模擬団体交渉がナショナルセンター毎に行われ、参加者は実効ある団体交渉と労働協約についての理解を深めました。

ヌワラエリアで開催したセミナーでは、同じく齋藤事務長より開会挨拶があったのに続き、アヌシャ・シバラジャCWC新事務局長から、挨拶と同地でのセミナー開催への感謝の意が表されました。

開会の後、齋藤事務長より、コロンボセッション同様の講義がありました。この中で、労使衝突や不当労働行為が多く報告されているヌワラエリアの特性をふまえ、①不当労働行為には毅然と対峙すること、②労使紛争の長期化は雇用、労働条件、社会にも影響を及ぼすこと、③生産性向上への貢献を通じた労使間の信頼関係の醸成の重要性についても説明をしました。

続いて、アルンサミCWC副会長より、「労使関係の課題と実効ある団体交渉の取り組み方」と題するレクチャーがありました。その後、コロンボ同様、参加者は、模擬団体交渉を実施し、①労使が誠意と敬意を払い合う関係が何よりも重要であること、②組合側は会社の財務状況を正確に把握した上で、賃金のみならず、休暇等を含め要求項目を検討すること、③団体交渉では、時には労使が譲歩しあってWin-Winサイクルを導き出すことも重要であること等について理解を深めました。

日程

月日内容
09月26日労使関係・労働政策セミナー コロンボセッション
09月27日労使関係・労働政策セミナー コロンボセッション
09月28日労使関係・労働政策セミナー ヌワラエリアセッション
09月29日労使関係・労働政策セミナー ヌワラエリアセッション

参加者の様子

コロンボセッション 開会式の様子

コロンボセッション 使用者団体からの講話

コロンボセッション 政府からの講義

コロンボセッション NTUFによる分科会

コロンボセッション SLNSSによる分科会

コロンボセッション CWC分科会での模擬団体交渉

コロンボセッション 参加者からの発表

ヌワラエリアセッション 集合写真

ヌワラエリアセッション 開会式の様子

ヌワラエリアセッション JILAF講義

ヌワラエリアセッション 模擬団体交渉に向けた戦略会議

ヌワラエリアセッション 模擬団体交渉