2009年 フィジーの労働事情

2009年9月29日 講演録

フィージー労働組合会議(FTUC)
シャヒーダ・ザイトゥーン(Ms. Shaheeda Zaitoon)

フィージー砂糖一般労働組合
書記兼FTUC青年女性担当書記

 

1.労働事情

 金融危機の影響によりインフレが12%まで高騰している。不完全雇用が増え労働時間の削減や無給休暇に直面している。公務員はダウンサイジングの名のもとに早期退職を強要している。公務員の雇用3年契約が一方的に決められた。また最低賃金は業界ごとに決められるが貧困ラインよりはるかに低い。組合権も抑制され組合の研修プログラム開催も許可制となっている。集会の自由権利の侵害である。憲法は国家の安全を理由に停止されている。

2.現在直面している課題

民主主義の理念が政府の思いつきで政策を変えるというリスクがある。

  • 公務員の個別契約制の強制
  • 労働者諸権利の制限。新規労組の登録料が1000ドル(約¥57,000)もかかりさらに認可されるまで時間がかかる。
  • 労働組合に対する政府の支援欠如
  • 組合加入や組合活動参加を躊躇する女性労働者

3.課題解決に向けた取り組み

  • 重要かつ緊急の問題についての政府および使用者との交渉
  • 研修プログラムを通じた啓蒙活動

4.ナショナルセンターと政府との関係

  • 暫定的な性格の政府であるが政府との交渉は継続している。
  • 以前選挙で選ばれた政権の時代のように、国際コミュニティーに対し開発のための支援を求めている。

5.多国籍企業

  • 外資誘致のために組合結成の制限
  • 最低労働基準や最低賃金支払いの順守は必要なくかつ非課税の特権が与えられている。

6.ジェンター問題の取り組み

  • 同一労働同一賃金の促進
  • 84日間の母性保護有給休暇の遵守の徹底
  • セクシャルハラスメント防止に関する労働者と使用者の意識改善