2006年 ウルグアイの労働事情

2006年2月15日 講演録

ウルグアイ労働組合連合会全国労働者連合(PIT - CNT)
Ms. Alba Ubertad COLOMBOGomez
アルバ リベルタド コロンボ ゴメス

金属労働者組合国際担当兼PIT- CNT組織局長

 

 ウルグアイでは2005年3月に政権が交代し国民生活の質の向上を目標にした左派政権が誕生した。しかし現実的には、国際機関から強いられているネオリベラルな経済が進む中で、失業率が12%に達しており、さまざまな規制緩和により、人々の間での格差が拡大している。
 そうした中ではあるが、労働運動は成果を上げつつある。一つの大きな成果というのは、2005年4月1日から立ち上がった賃金審議会である。賃金審議会には参加の義務があり、そこで決まったものは全国レベルで適用されることになった。賃金審議会での決定は法律と同じ効力があるものである。また、労働組合組織自由法が制定された。この結果、労働者は法律によって守られている労働組合を組織する権利を行使したために解雇されるということがなくなった。この成果により、ウルグアイの労働運動、PIT-CNTの活動は大きく発展し、加盟者数も大きく増加した。
 わが国でも経済のグローバル化が影響を及ぼして、失業者が増大し、規制緩和によって正規雇用者でないパートタイマーの増加といった問題がおきている。こうした中、われわれは労働協約の遵守を要求している。また、経済政策の中 では、産業の活性化を通じて、より生産性の高い国にするための政策遂行を要求している。
 私は執行委員会で唯一の女性であり、国際関係を担当している。また、3者構成の賃金委員会の設立・公布にも参加した。わが国の雇用労働協約では、賃金以外の労働条件や休暇とか、労働組合組織への参加についても決められている。これにより、パートタイマーなどの非正規雇用者も正規雇用者と同じ条件を得ることができている。
 労働運動は、労働者の生活向上のための大きな柱であり、私たち労働運動に携わる者が、小さなことから貢献し、広く提携・連帯していくことが世界を変えるために重要であると考えている。