2005年 ガイアナの労働事情

2005年7月6日 講演録

ガイアナ労働組合会議(GTUC)
シャロン ジューン ハリー

ガイアナ地方自治体労働組合 女性委員会担当兼GTUC執行委員

 

政治は緊張状態

 ガイアナの政治状況は緊張状態である。即ち、政府の野党支持者に対する差別疑惑、非民主的な統治、独裁主義の台頭などである。また、これまで政治を混迷させてきた要因は主要2大政党の独立関係にある。いまでもこの状況から抜け出すことが出来ず政治の行き詰まりを生んでいる。政府は、労働運動に対して妨害をするなど抑制をとっている。

主要産業に構造変化

 ガイアナの主要産業である、米、砂糖、ボーキサイトに大きな変化が出てきている。ボーキサイト産業はすでにほとんど存在せず、砂糖産業が大きな問題に直面している。これは、ヨーロッパ連合がガイアナのような小さい国に対する優遇措置を撤廃しようとしているからである。その見返りとして4000万ドルの保証金が提供されるということではあるが、価格がカットされることによる損害はとてもこの金額で賄うことは出来ないからである。このように、主要産業の構造変化は、社会経済にも大きな問題を提起している。

頭脳流出に歯止めを

 ガイアナは技術を持った看護婦、教育者など多く輩出している。しかし、社会、経済問題が原因で頭脳の流出が発生している。また、専門職、技術職などが経済的な条件が原因で国外へ流出している。この人材を外国人労働者で穴埋めしようとしても国内の賃金水準では賄うことができない。労働組合は国際基準に見合った賃金を支払うべきだと提唱している。