2001年 チリの労働事情

2001年9月26日 講演録

チリ中央統一労働組合(CUT)
ディエゴペレスムニョス

銀行労働組合財務担当

 

国内の状況

 まず第一に、私の所属する銀行業は多くの問題を抱えています。それと同時に、政府も多くの問題を抱えています。政府が抱える一番大きな問題は、やはりピノチェト元大統領の裁判だと思います。この裁判は各国から多くの注目を浴びていて、そのため他のいろいろな問題の解決に手がまわらないくらいです。
 銀行関係の問題は、労働問題があると思います。これは議員提案法律により、銀行のガードマンを外部に委託されることになり、出納係の勤務時間が14時から16時までに延ばされることになりました。
 日本に私が来る少し前に労働法改正が行われ、その改正により企業は必要な場合には大量解雇を行えるようになりました。
 しかし改正法では、企業が都合によって解雇する場合には、解雇の正当性を証明しなければならず、もし正当化が証明できない場合には、給料の3カ月から14カ月分を払わなければいけないということになりました。
 銀行の合併なども盛んに行われており、合併による解雇も増加しています。

CUTの活動

 活動の第一は、銀行関係の合併を阻止して失業を防止することが挙げられます。それと同時に、団体協約がスムーズに締結されるように援助すること、そして不当労働行為や迫害を受けている労働者を援助すること、そして女性を援助することがあげられます。特に育児休暇を必要としている女性を援助する必要があると思っています。
 目標を達成するために行っている活動としては、いろいろと動員をかけることや、政治家と話し合うこと、組合員や労働者の集会を開くこと、記者会見を開くことなどがあります。
 銀行はサービスをよくするために、今までは2時で業務をやめていたのを4時まで開くことになりました。お客さんは2時5分前にたくさん来て長い列ができてしまいます。結局4時まで業務を延ばしても、同じ状況です。労働組合は銀行と話し合ってサービスを改善しようとしましたが、お客さんが先にやってきて長い列ができてしまうので、サービスの改善にはなっていません。ほとんどの銀行がこの対策では失敗していて、今では4時まで開いている銀行は二、三行しかありません。