2006年 アルゼンチンの労働事情

2006年2月15日 講演録

アルゼンチン労働総同盟(CGT)
Mr. Carlos Edgardo MOLINALES Silva
カルロス エドガルド モリナレス シルヴァ

食肉産業労働組合事務局長

 

 私は鶏肉加工業で働く労働者の組織に属しており、当面の重要課題である3つの活動について報告する。最初は賃金の引き上げである。アルゼンチンの非貧困状態で月額270~280米ドルが必要といわれる中、現在の時給は未熟練が1.60ドル、熟練が2.42ドル程度であり、インフレ率は12 %(年率)と高く、CGTは35%の賃上げを要求している。政府と経営者団体はインフレ抑制を訴えて20%以下に抑えようとしており、事態の打開が求められている。
 次に、労働災害に対する適切な保護および職業病の防止対策が緊要となっている。鶏肉加工産業は為替レート安や他地域の鳥インフルエンザなどを追い風に堅実な成長に恵まれ、多くの会社が設備投資を拡大した結果として、ブラジルも同様なようだが、非常につらい繰り返し作業が増えてきている。このための対策が重要である。
 第3の問題は、加盟する労働者の健康を守ることである。アルゼンチンの労組は労働者の健康対策を重視し、それぞれの地域、地区ごとに健康担当のグループを設けている。労働組合は独自の保健施設を持ち、わが組合では1年前に複合診療所を設置した。この診療所では、小児科、心臓外科、運動療法科、精神科などの科を設け患者をアテンドしている。また、このクリニックでは、歯科診療と一般の医科診療は、無料で受診することができる。