2005年 パナマの労働事情

2005年7月6日 講演録

パナマ労働組合連盟
ルイス アルベルト ヌニェス ペレス

ガリンド製紙産業労働組合連盟 事務局長兼CS青年副局長、教育部メンバー

 

自主財源確立で揺れる労組

 パナマでは、労働組合の財政システムとして、教育保険法という法律があり、その法律の規定によって、保険料の5%が労働組合の補助金として支払われている。この補助金が6つのナショナルセンターに分配されることになっているが、政府はこの補助金の支払いを遅延してきている。このため労働組合は自主財政をいかに確立するかという問題に直面し、揺れている。
 また、もうひとつ公務員の問題がある。パナマでは、政権が変わるたびにそこで働いていた公務員は全員が交替するという伝統的な問題がある。即ち、政権与党が交替すれば
その政党関係者の公務員はすべて職を失うということになる。これをいかに改革していくかが当面の課題である。

段階的統一を目指すCSの運動

 CSは、パナマの労働者の権利の拡大と労働条件向上を目指して、他のナショナルセンターと統一のために話し合いを進めようとしている。CSはCUTとは積極的に統一のための話し合いを進めており、双方の理解は深まりつつある。このようにCSは段階的にではあるが全国統一を目指し努力している。

存在感アピールするCSの闘い

 CSは結成されてまだ10年という新しい組織である。そのため労使政策の舞台ではまだプレゼンスの歴史というのは浅いが、街頭活動などで積極的に存在感をアピールしている。
 また、CSは政治経済、イデオロギーや宗教、そういったもののあらゆる抑制と独裁に対し闘っている。それは、自由や意見の尊重、寛容、共存、兄弟愛の実践を通じてのみ国民の発展と社会経済・福祉が成し遂げられると考えているからである。そしてCSは社会保険法改悪反対のデモの先頭に立って闘うとともに、本当の教育改革を求める闘いでもその存在感をアピールしている。