2002年 パナマの労働事情

2002年7月3日 講演録

パナマ労働組合連合(CS)
ディグナ ロサ レタリー サンチェス

サンタ・マリア・ラ・アンティグア大学労働組合 組織担当書記長

 

労働組合の状況

 新しい世紀がやってきてミレニアムが到来しました。これに伴い、労働組合運動にも大きな挑戦課題がもたらされています。こういうような挑戦課題がもたらされたのは、資本側と労働側の関係に影響するネオリベラルなドクトリンに主導された経済の大きな変動が原因だと言えます。このような変化の力は極めて大きく、組織化、計画策定、行動面で労働組合運動に疑問が投げ掛けられています。労働組合の社会の中での力や影響力、名誉が失われつつあります。今日の民主主義は、現実的というよりも、形式的なものだと思います。また、参加型というよりも代表制です。経済的というよりも政治的、社会的というよりも個人主義的、分権化というよりも中央集権的です。
 民主主義は、さまざまな社会のセクターの真の参加や要求を無視しています。そして、リベラルな憲法に則ってでき上がった政治的な民主主義の形式的なメカニズムになってしまったと思われます。

CSの活動方針

 CSは、1995年に設立されました。組織労働者の67.36%が参加しています。内訳は、公共部門が15万625人、民間部門が37万113人です。どのような産業部門の労働者がいるかといいますと、港湾労働者、地上運輸関係者、繊維関係者、商業、病院関係、民間の病院関係、家禽類養鶏関係、大学、製紙業、造船業、農村部門のインフォーマル分野で働いている人たちです。
 CSの総会を主催するのが総書記長で、組合の規約で、1年に1度開催されます。次に、執行機関として執行委員会があり、これがいろいろな活動を実行する機関に当たります。執行委員会メンバーは2年に1度改選されます。この機関には7人から11人の正副のメンバーが最低構成メンバーとして入ることになります。そして執行委員会は3カ月に1度、規約に基づいて開催されます。
 CSの目標は、多岐に亘りますが、ここでは2つのことを申し上げておきます。第一は、CSの組織構造を適切化、近代化し、意思決定プロセスに多くの労働者が参加できるようにし、力の配分が水平になるようにすること。2番目は、さまざまな活動で、ネオリベラル・モデルに対する認識を深めて、それに対する対抗手段を構築していくということです。まず、CSの傘下にある組合の組織、構造、運営方法を診断します。次に組合員を継続的に訓練するためのワークショップやセミナーを開催するというのが2点目です。3番目にインストラクターの訓練コース。4番目は、意思決定プロセスでの女性の参加の度合いを調べるため、CSの女性組合員の参加活動に関する診断を行うということ。5番目に、労働者の特別の日というのがありますので、こういった日に要求活動を行うこと。組合やフェデレーションへの新規加盟数を増やすという活動が6番目です。7番目に、国際、国内レベルでほかの労働者組合組織と提携するということ。