2005年 ニカラグアの労働事情

2005年7月6日 講演録

ニカラグア全国民主労働組合統一会議(CUS)
グラディス ロペス ブサーノ

マサヤ市保健医療労働組合民主連盟 事務局長兼CUS女性局長

 

先行き見えない政治と経済

 ニカラグアの政治はこの30年間激動を続けてきた。特に、FSLN(サンディニスタ民族解放戦線)とPLC(立憲自由党)の2大政党の権力闘争は、国の進歩と発展をまさに多く阻害してきた。この権力闘争の過程においては、買収や汚職がはびこり政治は腐敗した。この権力の座につこうという力が、労働者だけでなくて一般市民にも足かせになっている。
 経済も権力闘争のせいで成長は鈍化したままである。政府は、長期債務が帳消しになったことと、諸外国との関係が良好になってきたことなどをあげ、経済はよくなってきていると宣伝している。しかし、国内外の投資家たちは、ニカラグアの産業に対して大きな不安感を抱いていることなどからも、先行きの明るさは見えない。

CUSの発言強化へ

 CUSは、現在、国家経済社会計画審議会、全国最低賃金審議会、全国労働安全衛生委員会などの労働フォーラムに積極的に代表者を送り、労働者の代表として発言していく活動を展開している。また、その代表者は積極的にロビー活動も展開している。
 また、マサヤ市保健医療労働組合連盟は独自の教育活動を展開している。それは職場の自分たちの責任に対する認識、初心者に対する集団交渉の知識の講習会、労働法制に関する知識や中米統合やグローバル化、自由貿易協定といった、現在国が抱えている問題などに関する講習会を開催している。