2004年 エルサルバドルの労働事情

2004年6月30日 講演録

エルサルバドル民主労働者センター(CTD)
アルフレド ガレアノ ロドリゲス

エルサルバドル郵便労働組合 法令・記録担当事務長兼CTD青年国際協力担当

 

 私の出身組織はスセペスというエルサルバドル郵便労働組合です。このスセペスは1948年8月19日に設立されました。もともとは共済的な、互助組織から始まったのですが、政府との交渉にも参加するようになり、さまざまな要求事項を提出し、賃金引き上げなども交渉するようになりました。ナショナルセンターCTDではその青年国内・国外連帯委員会を担当しています。

スセペスの活動

 出身労組の郵便労働組合(スセペス)では記録担当書記です。スセペスでの活動としては2週間置きに郵便労組の活動に関する壁新聞を作っています。また1カ月置きにスセペスの月刊誌を発行しています。また、3カ月ごとに国内の農村部の関連組織を訪問します。大会前にはさまざまな同志の助けをかりてその準備をしなければなりません。第4四半期にはスセペスのさまざまな公式記録文書、組織に関する文書の整理を行い、文書の見直しを行います。
 エルサルバドルもグローバル化やネオリベラルなどの影響を強く受けています。しかし、政府は緊縮政策をとり、労働の柔軟化を奨励しています。その中で2001年には公共部門の労働者1万5,000人以上が解雇されました。この解雇の流れは現在も続いていて、解雇された労働者は4万1,000人に達しました。そういった中で、私たちは法律の許すぎりぎりの要求事項を策定し、国内のさまざまな団体を訪問して、その要求事項の実施に向けて努力しています。この4万1,000人の解雇はさまざまな法律に反するものです。例えば、給与法に違反しています。このように雇用の安定、労働の安定が脅かされています。こういった雇用状況により、労働組合のみならず、労働者の福祉を守り、監視する組織が破壊されることは間違いありません。さらにまた、ILOの87号条約、98号条約で保障されている労働組合の自由も侵害されています。エルサルバドルでは労働組合の自由は労働法第204条、憲法の第7条で保障されているものです。また、人権宣言でも保障されています。
 エルサルバドルには全国に144の労働組合が存在しています。中央部では39でしたが、現在は41にまで増えています。独立系労組は2000年には29あり、それらに加盟する労働者は4万9,300人いました。2001年にはこの29だった労働組合にさらに15の独立系労働組合が加わりました。新しく増えた15の独立系労働組合に加盟している人数は7,964人です。つまり、44存在する労組の平均的な加盟人員数は181人ということです。
 CTDはいろいろなナショナルセンターと協力関係を持っています。さまざまな提案を共同して行うためです。一つ一つの組織が持つ力の限界を克服するためであり、協力することで力を強め、能力を高めていくためでもあります。それはまた労働組合運動の中で民主化をさらに進め、労働者を主役にするという役割を果たすためでもあります。また、一般社会の中ではさまざまな地域社会や自治体と接触しています。そういった対話を通じて労働組合運動の社会的な認知を高め、同時に社会全体が1つにまとまらなくてはならないという必要性を主張して行くためです。そこで議論される主な内容は、労働組合運動、経済、社会、文化的な問題、労働組合の統一の問題、労働法制などの問題です。
 また、エルサルバドルの労働組合は、自由貿易協定に対する将来的な反対行動などについても話し合っています。自由貿易協定は国民のためにならないと考えているからです。自由貿易協定は開発途上国の経済を考慮に入れていないからです。それは平等ではありません。