2003年 トリニダード・トバゴの労働事情

2003年7月10日 講演録

トリニダードドバゴ全国労働組合センター(NATUC)
アン マリー ヒックス ウィルキンソン

全トリニダード砂糖・一般労働組合 支部長兼NATUC中央執行委員

 

国内の状況

  トリニダードトバゴでは7月14日に地方選挙が行われます。選挙の争点として野党は、今の政権は犯罪防止対策に十分に取り組んでいない点を挙げています。労働組合NGO、その他の市民グループが首相との面会を希望し、犯罪などの問題について話し合いたいと申し入れをしたのですが、断られました。我々の社会においては、より多くの対話が必要です。
 トリニダードトバゴでは、オイルブームが起きると予想されています。このブームにより建設、エネルギー、観光、輸出入産業において収益が拡大し、雇用の創出が促進され、その結果、経済が成長するであろうと期待されています。
 トリニダードトバゴ政府は、9,000人の砂糖農園労働者に自主的な退職を求めています。政府はこの自発的退職を、砂糖農園労働者を組織している労働組合に何の相談もなしに提案してきました。組合は政府のこの提案に抵抗しています。労働裁判所に苦情の申し立てを行いました。労働裁判所は先月6月27日に画期的判断を下しました。その結果、政府の新しい提案は差し止め命令を受け、砂糖農園は当面解雇を禁じられ、その間、話し合いを続けるよう命令が下されました。したがって労働者・労働組合、農園経営者、政府の三者の間で話し合いが進展しない限り、実質的解雇はできないことになっています。