2005年 ジャマイカの労働事情

2005年7月6日 講演録

ジャマイカ全国労働組合連盟(JCTU)
クレイソン アンソニー パントン

ブスタマンテ産業労働組合連盟 交渉担当

 

混迷する経済

 現在ジャマイカでは、国家予算の7割が国際貸付機関に対する債務返済にあてられ、残りの3割で国家を維持しなくてはならない状況にある。このため政府は、社会的なサービスをグレードアップすることもできず、経済の成長を促すための技術も得ることができない状態にある。したがって、雇用を拡大するということも出来ないでいる。

技術革新に対応する労働の再定義追及

 ジャマイカの労働組合と労働者は、グローバル化の進展により多面的な試練に直面している。情報技術、通信技術などの技術革新は、農業、製造業など肉体労働への必要性を減退させたし、ダウンサイジングや人員の削減は労働者にとって最も大きな脅威となっている。現在、労働組合は労働者を再訓練し、労働者が生産に向けて持つエネルギーの方向性を再定義していかなければならない状況にあり、その追求を始めている。このことは、労働組合と労働者にとって、生産性を改善し、雇用を維持し、生活水準の向上を目指す大きな戦いである。