2000年 ドミニカ共和国の労働事情

2000年7月19日 講演録

サルバドル・ディアス・ノヴァ
全国農産加工組合連合会書記長

 

ドミニカ共和国の新政権

 ドミニカ共和国では5月16日に大統領選と副大統領選が行われ、大統領にはイポリト・メヒア氏が、そして副大統領にはオルティス・ボスさんがドミニカ共和国の歴史の中で初めての女性副大統領として選ばれました。8月16日に新大統領が就任しますが、この大統領はドミニカ革命党の出身で、インターナショナル・ソーシャリストにも属しています。私ども労働者は、この新政権に対して、社会的・経済的な問題を解決してくれるのではないかと期待しています。

ドミニカの労働法

 1992年に新しい労働法ができましたが、その新労働法には労働者が団結する権利や団体交渉を行う権利というものが定められていません。私どもドミニカ共和国の労働者は、民間部門だけが組織されていて国から大変抑圧を受けています。公的部門には、まとまって行動するような集まり、団体運動をするような権利が、政府の政治的また法律的な制限を受けて規制されています。このような問題があるので、私どもはなかなか自由な労働組合活動ができないでいます。

CNTDの活動

 CNTDには女性の組織があり、いろいろな団体と協力して次のような活動を行っています。まず、失業率を減らす運動、インフォーマルセクターでの労働者を減らす運動、サラリーを増やす運動、自由で民主的に労働組合が活動を行うための運動、ILO の条約を尊重させる活動、社会保障を促進させる運動、そして労働者の権利を保障するための活動です。
 1998年に4つのナショナルセンター、CNTD、CASC、CTU、CGTが一緒になって、まとまった労働組合の活動をすることになりました。この団体では6カ月ごとにトップを交代することになっています。それぞれのナショナルセンターの代表、書記長が6 カ月ごとに、この組織の議長を務めることになります。この組織は労働者関係等の闘いにおいて大変重要な役割を果たしていると思います。1984年、85年、90年と経済面での改革が行われています。しかし82年、86年には間接税が導入されたり、サラリーを除く価格の自由化なども行われています。それに加え、政府は補助金を減額したり、輸入に対する補助金を削減したりしています。
 私どもの現在の活動では、全国各地でワークショップやセミナーなどを開いて、労働組合の統合を目指しています。特に私どものナショナルセンターの中にある労働組合の強化を狙っております。