2001年 バルバドスの労働事情

2001年7月12日 講演録

セルシア・アントニア・コリモール
バルバドス労働組合総務局担当

 

国内情勢

 バルバドスは民主主義国家です。バルバドスは立憲君主制をとり議会制度です。英連邦の一員として英国のエリザベス女王を元首とし総督がその名代を務めています。議会は上院、下院によって構成されています。権力機構は、憲法によるとトップに英国女王、内閣、野党の党首、枢密院、検察官という順序になっています。上院は指名によります。人数は21名、12名は首相の勧告によって総督から任命された者、2名は野党から選出され、7名はいろいろな利益グループの代表者です。バルバドスの政治的状況は大変安定しています。バルバドスの経済は8年連続3.1%の成長を示しました。人口は26万6,800人、出生率は1,000人当たり13.6人、人口増加率は0.4%です。失業率は22%から19.3%に減少し、インフレ率は2.5%です。外貨準備高は基本的には3カ月が好ましいとされていますが、9カ月分あります。ここ数年間、観光業がバルバドスのGNPに大いに貢献しています。以前は砂糖産業でした。サービス部門が経済の3分の2を構成しています。毎年100万人の旅行者がバルバドスをホリデーの目的地としてやってきます。ですから現在は観光業が外貨獲得と雇用の源になっています。バルバドスは95%がアフリカ系で人種差別は全く問題にはなっていませんし、民族的な問題も起こってはいません。社会階級の問題も大きなものではありませんが、首都圏の近辺には貧困の問題が多少存在します。エイズは非常に大きな問題で、国民の健康に大きく影響しまた労働力にも影響を与えています。我が国の労使関係は1991年の経済危機の結果、劇的に変化しました。失業率は25%に増加し、物価も高騰し、バルバドスは財政赤字に陥りました。その後、バルバドスの経済復興の大きな要因になったのは、三者間の協議による価格と所得にかかわる協定の締結です。この価格所得協定は政府民間セクター労働組合によって調印され、1993年4月1日から1995年3月1日にわたって実施されました。それ以後、第2次、第3次協定が調印されました。現在では第4次協定について協議中です。

BWUの活動方針

 BWUは、その組合員の気持ちにダイナミックに呼応し、組合員のニーズを表明しています。例としては、1.執行委員会がマングローブ密生地における住宅プロジェクトの提言をしました。BWUは賃金、労働条件のみならず組合員の生活の全般 の改善に現在取り組んでいます2.男女平等の実践3.若い組合員の利益を守り、その関心を促進することです。
 これらの政策の実行のための具体的なキャンペーンは、1.組合所有の約32エーカーの土地の開発と住宅の建設についてジョイントベンチャーのパートナーと交渉を開始。現在パートナーとなる可能性のある2社と協議中です。2.男女平等委員会を設立し、その委員会のメンバーの拡大、組合員の意識を敏感にすることに務めています。またスキルを共有し、それによる組合拡大プログラムに参加を促しています。この委員会の活動の一例として、ことし2001年3月4日から10日まで、委員たちがセントルシアを訪問し、他国の組合員との交流によって、委員のリーダーシップと技能を向上させ、地域の女性委員会との連携を緊密にしています。また青年委員会では、ことしは仕事の経験、ワークエクスペリエンスのプログラムとして、ジュリアン・N・スーパーマーケットの新しい経営者のもとで経験を積みました。このプログラムは大変成功しました。このプログラムのためには実験校としてルイスリンチ中学を選び、その学生たちがジュリアン・N・スーパーマーケットのチェーンに派遣されて勉強しました。このプログラムによって学生たちはさまざまな礼儀作法や労働環境について学び、将来に役立てることを望まれています。