2009年 アルバニアの労働事情

2009年9月11日 講演録

アルバニア労働組合連盟(KSSH)
ミルディアン・ニコライ

教育研究センター 副所長

 

一般的事情

 アルバニアは1990年まで中央政府の統制計画経済の下にあり、全労働市場が国家によって管理されていた。唯一の雇用者は国家であった。1991年より経済が開放され市場経済制度が導入された。現在では被雇用者の81%が民間部門で19%が公共部門である。またアルバニアは2009年4月にEUへの加盟申請を行った。

KSSHの紹介

設立 1991年6月5日
2004年、2005年の定期大会において組織の規約の変更、組織再編成をすべての側面で行った。
目標 [1]強力な全国的労働組合組織の確立・維持・発展、
[2]統一的、多元的で共存的、代表的で民主的な組織の確立
[3]KSSHは、全国レベル・地方レベルで労働者の権益を効果的に擁護・促進することによって人間らしい労働の尊厳を求める自由で民主的な産業別労働組合組織によって構成される。
加盟人員数 110,000人
主要な加盟産別 [1]教育・科学、[2]鉱業・エネルギー、[3]皮革・手工業、[4]農業・食品
[5]商業、[6]保険、[7]運輸、[8]郵便・通信、[9]科学・冶金、[10]石油
加盟国際組織 国際労働組合総連合(ITUC)
2007年には欧州労連(ETUC)への加盟申請を行った。

労働組合が直面する課題

<失業問題>

  1. 失業率:13.6%(男性11.8%、女性16.8%)
  2. 失業率は女性、教育程度の低い若者が高く、また長期失業者には男性が多い。
  3. 国内の地域別に大きな差異がある。

労働組合の対応と活動

  1. 毎年5月1日のメーデーで失業問題の改善を求めて集会とデモを開催
  2. ディーセント・ワーク実現のためのキャンペーン活動
  3. インフレ反対行動の展開
  4. 組織化キャンペーン活動
労働事情を聴く会