2006年 東ティモールの労働事情

2006年5月31日 講演録

東ティモール労働組合連合(TLTUC)
アルメリオ ジャヌアリオ ヴィラノヴァ グヴェイア

組織担当兼中央執行委員

 

 東ティモール労働組合連合(TLTUS)は2001年に設立、政党とは独立した労働者の組織であり、政府が労働政策を策定する上で大きな役割を果たし、労働大臣や企業家の組織とも良好な関係に立っている。TLTUCはナショナルセンターとして6つの労組をメンバーとしている。
 現在我々が直面している問題は3つある。1つは、未組織労働者の組織化。2つ目はどのように労働関係の法律を作っていくか。3つ目は、3つの労働関係機関をどのように機能させるか。そのほかにも、政府がILO条約を批准するために、どのように働きかけていくがある。また、重要な問題として、女性労働者の組合組織への参加と活動の進め方についてなどがある。
 わが国においては、労働者の権利の侵害がある。それは、政府つまり東ティモール労働省は、物事を決定するに当たり、常に経営者側の立場に立っていると思われることである。また、まだ仲裁機関が設立されていないので、労働争議が解決されないことが多いということである。さらに、労働大臣は労働権の保障-法律にすでに書かれている労働者の権利の保障について、その保障をうまく機能させていないという実態にある。
 東ティモールは独立国になったばかりであり、確かにこの国の社会では、1人の労働者としての権利を理解できない人が多いのが実情である。それは独立の過程でみんなが政治にしか関心がなく、経済、社会、文化のようなほかの権利について注意を払わなかったためである。こういう中で、労働組合の役割を理解していない労働者を目覚めさせ、組織化することは、我々にとっての大きな挑戦である。