2008年 ネパールの労働事情

2008年10月1日 講演録

独立ネパール労働組合会議(NTUC-I)
アムリット・ラール・ジョシ

パルサ郡会長兼中部地域書記

 

 最近ネパールの政治状況に大きな変化かありました。まずネパールの労働組合の変遷についてですが、1947年3月にNTUC、ネパール労働組合が設立されました。そして最近の大きな変化ですが、2008年3月にDECONTとNTUCが統合して、現在のNTUC-Iとなりました。NTUC-Iの主な活動として、社会福祉、社会正義、人権と平等の推進、児童労働の廃絶という課題に積極的に取り組んでいます。同時にいま私たちが力を入れているのは労働者の意識向上についてです。そのほか私たちがいま一番直面している問題は、国の体制自体が変わりましたのでこの新しい国で新しい憲法を制定することになっています。
 この新しい憲法の中で、自分たちの労働組合の権利、位置づけ、そして労働者の権利を守るということをどのように反映できるかが私たちに課せられています。他の労働組合と共同して議会に意見を提出する準備を進めています。そんな中で、政府は私たち労働者の最低賃金を4,600ルピーと定めました。 NTUC-Iの組織人員は50万入、産別組織が27あり、6つの開発地区、郡に委員会が65あります。 NTUC-Iと友好関係を持つ組織としてILOなどがあります。来年(2009年)の4月には、DECONTとNTUCが統合して初めての大会が開催されます。
 NTUC-IはJILAFと一緒にいろいろなプロジェクトにも取り組んでいます。そんな中で、私たち自身のチャレンジもいくつかあります。第一が現在ある労働法を適切に実行させていくこと、第二は組合員増加の取り組みと、労働界で起きているテロ問題の解決です。そのほかにも、最低賃金の確立、職業安全衛生問題、児童労働の廃絶など課題が山積しています。最後にもう一度繰り返して申し上げますが、私たちが直面している最大の課題は、新しい憲法の中に、労働組合の位置づけを確立させることです。