2005年 インドの労働事情

2005年7月27日 講演録

インド労働者連盟(HMS)
ヴィクラム シン ネギ

西中央鉄道労働組合/書記長

 

労働運動の現状と課題

 インドには15のナショナルセンターがあり、主要なものはそのうちの5つである。
 多くのナショナルセンターは製糖と同じような役割を果たし、組合員の利益を守る組織になっていないのが実態である。しかしHMSは、自由で独立した民主的な労働運動を信じて活動を行っている。
 われわれが直面している課題は、[1]増大する失業問題に対し、仕事をする権利を確保すること、HMSはこの運動を20年来継続し憲法の基本的権利として入れるよう要求すること、[2]児童労働の解消、そのために政府に対しILO条約182号を批准するよう要求すること、[3]未組織セクターの労働者の組織化を進めること、[4]経営者側の任意退職制度(VRS)による退職勧告への対抗策、[5]労働者の利益に反する勧告である第2次国家労働委員会の勧告への対策の強化などである。
 この第2次勧告には4つの内容があり、1番目はストライキの禁止、2番目は経営者によるレイオフ、3番目は労働者に高い手当てを渡して離職させ事業所を閉鎖すること、4番目は組合の力を試すようなチェックオフの問題である。

インド全国労働組合会議(INTUC)
クランティー クマール ヴィサ

インド全国労働組合会議/アンドラプラデーシュ州教育担当

 

組織化と児童労働対策が重要課題

 私はINTUCの専従として、未組織労働者の組織化を進める部門で活動している。担当する地域の鉱山、セメントなどの工場で働く労働者のうち組織された労働者は、政府が規定する法律によって保護されているが、未組織の労働者は社会保障の適用もなく、1日1ドル未満といった非常に低い賃金で働いている。
 INTUCはこうした状態を改善するため組織化に注力している。その結果鉱山の運搬関係、農業分野、レンガ製造などの分野で組織化を実現し、私はそこの事務局長も務めている。
 また、マーカプールの採石鉱山で働く児童労働者を下界に引きもどし、インフォーマルな形ではあるが教育を施している。この面ではJILAFの力強い協力を頂いており、ここでコーディネーターとして働く私からも深い感謝を申し上げたい。