2003年 グルジアの労働事情

2003年2月5日 講演録

グルジア労働組合連盟(GTUA)
イア シェラザディシュヴィリ

グルジア労働組合連盟 組織担当

 

国内の状況

 グルジアは1990年に旧ソ連から独立しました。その後、非常に厳しい内戦の段階を経験しました。1994年以降、徐々に困難な事態の打開が見られます。グルジアは大統領制の共和国で、大統領の任期は5年です。グルジアの国会は1院制で、235名の議員が4年の任期で選出されています。大統領が組閣をして、国会の承認を受けるというシステムになっています。国会は、大統領に対して弾劾する権利を有しています。
 ソ連が崩壊し、計画経済が終わった後に、グルジアは市場経済化への移行を開始しました。新グルジアは新貨幣単位を導入しました。2000年のGDPは、25億ドルでした。2001年には、これが104.5%まで増えています。2002年1月から9月の9カ月間で104.1%です。2001年には9億450万ドルだった貿易高、が、2002年102%になっています。そのうち輸出が3億2,000万ドル、そして、輸入が6億8,450万ドルです。民間部門の発展が、グルジアが抱えている大きな課題と言えます。
 ほとんどの労働者が、農業と林業に従事しています。グルジアの1カ月の平均賃金は、45ドルです。国営部門では35ドルです。最低賃金が9ドルです。登録された失業者への失業手当の最低額が7ドルです。年金の最低額が7ドルです。
 現在、グルジアの重要な問題は、汚職の蔓延の問題です。政府は、さまざまな措置をとっていますが、それにもかかわらず、相変わらず汚職が横行しています。

GTUAの状況

 グルジア労働組合連盟(GTUA)は、1990年に設立されました。GTUAは、旧ソ連の労働組合評議会時代の権利継承者になっています。このGTUAには33の産業別組織と2つの地方連合が参画しています。現在、連盟に加入している労働者の組合員の総数は。65万2,000人で、そのうち30万人が女性です2000年に、ICFTUに加盟しました。
 GTUAは、国内の各都市及び地域に代表を置いています。そして、地元の自治体と社会的分野の問題について対話を行っていますグルジアには、ソーシャルパートナーシップのための三者構成制度があります。2001年に初めての三者の基本合意が成立しました。GTUAの議長は、定期的に政府の会合に出席しています。この政府の会合は週1回開催されています。連盟の最高決定機関は4年に1回開かれる大会です。議長、副議長は大会で直接選挙によって選出されます。4年に1度の大会と大会の間の機関会議は評議会で、その会合は年2回開催されています。当面の問題は、執行委員会によって議論・決定されています。