2013年 アゼルバイジャンの労働事情

2013年11月15日 講演録

アゼルバイジャン労働組合連盟(AHIK/ATUC)
フアド マメドフ(Mr. Fuad Mamadov)

アゼルバイジャン労働組合連盟 国際部長

 

1. アゼルバイジャンの労働情勢全般

 アゼルバイジャンの人的資源は、2000~2011年の間に468万5800人から616万6900人に増えた。2012年のアゼルバイジャンにおける雇用労働者数は148万700人で、2000年と比べると21.6%、26万2900人増加した。非雇用労働者の割合は67%、失業者認定者数は2012年時点で3万6800人であった。国際労働機関(ILO)の定義で算出された失業率は、2000年に11.8%であったが、2012年には5.2%まで下がった。2012年時点の平均賃金は、月額で398.4マナト(507.1ドル)、実質賃金上昇率は108.2%であった。

2. 労働組合が現在直面している課題

 アゼルバイジャン労働組合連盟(AHIK)が現在直面している大きな課題は、[1]新たな尊厳ある雇用を創出するための支援を行なうこと[2]非正規雇用、派遣労働の拡大を阻止するための闘争を強化していくこと[3]組合員の職能訓練、再訓練、技能向上のための問題を重視していくこと[4]雇用および労働市場分野における法規の改善に参画していくこと――である。

3. 課題解決に向けた取り組み

 AHIKは、労働にかかわる諸問題を最も重要視し、組合員の利益を守るため、労働・経済・社会問題にかかわる法律を策定するなどの雇用政策の実現のために取り組んでいる。われわれの戦略および戦術のうち、非常に重要なことのひとつとして、ILOおよび国際労働組合総連合(ITUC)からの支援が挙げられる。これらの組織の援助により、若者の雇用をはじめとしたさまざまな雇用労働問題についての分析が行なわれ、資料が整理され、男女平等分野におけるILO条約批准についての見解をまとめることができた。また、政労使三者間で結ばれた「基本合意書」には、国内の雇用問題について独立した項目での記述があり、各段階の基本合意書にもさまざま義務として反映されている。

4. その他労働状況に関する問題

 現在、AHIKの強い要求で、雇用問題共和国調整委員会の機能強化のための作業が進められている。これは政府と労働組合、使用者その他関連組織の代表からなる委員会である。
 この中で、国民の雇用増大を目的とした一連の大規模プログラムが採択された。この結果、過去5年間で110万人の雇用が創出され、そのうち70%は地方の雇用で、これにより国内の人口移動が大幅に減ることとなった。