2009年 アゼルバイジャンの労働事情

2009年9月11日 講演録

アゼルバイジャン労働組合連合(AHIK)
アフルツ・マハンマディー・イスマイローヴァ

アゼルバイジャン発電所労働組合 委員長 

 

一般的な情勢

 アゼルバイジャンの総人口は892万4,000人。14歳までの人口の割合は25%で、65歳以上のそれは7%という若い国である。2009年8月1日時点の労働力人口は406万7,000人である。

労働組合が直面する課題と対策

 現在、社会経済問題で労働組合が直面する最大の課題は失業の問題である。失業者数は公式統計では4万3,000人となっているが、現状を正しく反映した数字ではない。アルメニアによる侵攻の結果、アゼルバイジャンは領土の20%が占領され、約100万人が避難民ととなり強制移住を余議なくされた。経済的にも物質的にも大きな影響を被っている。2004年から2008年の間で70万の雇用が確保された。ここ最近6カ月間に大統領基金を使って建設関係を中心とするインフラストラクチュアの分野で3万5,000の新規雇用が確保されており、そのうちの2万5,000は正規雇用である。数字は極めて小さいと言える。
 労働組合の主要な課題は労働者の福祉の向上、労働条件・生活条件の改善、休暇の取得など労働者福利の改善などである。労働者の権利の擁護も重大である。アゼルバイジャンではこれらの様々な問題を討議する前に、必ず労働組合と協議が行われ、決定はその後行われることになっている。
 また労働者に関わる労働・社会・経済問題に関する法規を定める場合には、議会に提出される15日前には労働組合と協議することになっている。これらの法案は労働組合との協議の後にのみ議会に上程することができる。
 発展の現段階において、労働組合の優先案件は「ディーセント・ワーク」に関連する問題である。実際には尊厳ある労働、安全な労働条件、教育レベルに見合った仕事といった問題である。労働現場において尊厳ある・安全な労働を確保することを目的に、アゼルバイジャン労働組合連合(AHIK)は、「私の生活、私の仕事、私の安全な労働」というスローガンの下で、政府および経営者団体との間に一般協定を結び運動を進めている。

国際活動について

 アゼルバイジャン労働組合連合(AHIK)は2000年に旧ICFTU(現ITUC)に加盟。併せて加盟産業別組織も関係GUFsに加盟した。また旧ソ連邦の共和国レベルの労働組合で組織するGeneral Confederation of Trade Unions(GCTU)にも加盟し、ロシアとの関係を維持している。一方、アゼルバイジャンには旧共産党系の労働組合も存在する。
 1991年にアゼルバイジャン、カザフスタン、キルギス、トルクメニア、ウズベキスタンの各共和国の労働組合は「アゼルバイジャン・中央アジア・カザフスタン労働組合協力評議会」を設立。その後この評議会にはトルコのTurk-IsとHak-Isやグルジアのグルジア労働組合連盟(GTUC)も加盟した。