2000年 トーゴの労働事情

2000年7月5日 講演録

ファレ・クパンジャ
トーゴテレコム労働組合事務局長兼CNTT 執行委員

 

トーゴの労働問題

 トーゴは、ごく小さな国で、面積が5 万6,000 平方キロメートル、そして45 の民族を抱えていて、ナショナルセンターは4 つあります。そのうちCNTT は1973 年に設立されました。
 労働事情に関しては1992 年以前の労働問題と、それから92 年以降について、この年が非常に大きな分かれ道になっています。なぜ1992 年かといいますと、この92 年に8 カ月に及ぶ政治的な大きなストライキがありました。このストライキに関してはトーゴの全労働者が関わり、またその影響を受けました。この8 カ月というストライキの結果、経済状態は非常に悪くなり、国外からの投資家は皆国を出てしまいました。その結果、多くの企業が閉鎖され、失業者が生まれるということになりました。現在、生き残っている企業についても、このストライキの影響で非常に経済的に苦しい状況にあります。政府は教員や公務員を採用したり、あるいは新しくそうした雇用を生み出す力をなくしています。そして、例えば教育問題に関しては、現在も教員のストライキが続いていますし、学校は閉鎖され、子供たちは就学年齢に達しても学校に行けないという状況が続いています。
 労働運動の側からしますと、こうした経済状況から一般国民の労働組合に対する信頼が失われて、組織率が非常に低くなってきています。すなわち、92 年のストライキ以前はまだ働き口があったのに、92 年にストライキをしたおかげで経済が悪くなった、この経済状況の悪化は組合のせいだという評判まで生まれてしまいました。国民は組合に対して既に聞く耳を持たず、組合の中には非常に弱体化し、またこれまでの労働運動に反対する、あるいは冷淡であった労働者が別の組織をつくって圧力をかけてくるといったこともあります。そうした影響の1 つとして公務員については、こうした経済の悪化を招いたのは労働運動のせいだということで、組合費を公務員が払ってくれないという状況にもあります。私はCNTT のメンバーとして、こうした状況を何とか変えていきたいと思っています。