2006年 セネガルの労働事情

2006年9月27日 講演録

セネガル全国独立労働組織(UNSAS)
アワ・ディア

セネガル民主教職員労働組合(UDEN)女性教職員要求事項担当副事務局長

 

政治面

 2000年3月19日、それまで40年間続いていた独裁政治が、野党連立政権誕生で、より開かれた政治制度になった。

UNSAS

 1990年創立、加盟労組数54、組合員数5万3,000人、地方組織11、全国大会は5年毎に開催、構成は主要な5部門で、[1]公共のセクター、教育関係者労組・UDEN、[2]高等教育教員、大学教員の組合SAES、[3]医療関係労組SUTSAS、[4]半官半民セクター、電力関係SUTELEC、郵便、コミュニケーション関係SNTPT、港湾労働者SATPAD、[5]民間部門、砂糖会社関係SATAGRIAS。その他ホテル関係SATHR。総合機械業SATNAVなど。組合費は、一ヶ月500フランCFA。そのうち40%を中央へ納入。
 UNSASは地方、国際、また全国の労働組合の組織をまとめ協力していく機関で闘争は多様な問題にわたる。例としては政府の組合弾圧、人種差別に対する抗議・撤回・改善要求、税制・医療制度改善、労働組合権遵守、官民両部門の賃金引下げ阻止など、多岐にわたるあらゆる要求推進、また性的奴隷状態にある人たちやインフォーマルセクター労働者のための闘争推進などに加え、既得権拡大、機会均等推進、女性労働者参加促進、職業教育、労働権教育を推進。
 UNSASの課題・要求は[1]労働運動の統一[2]労組活動の自由擁護、購買力と仕事のキャリア改善、国民教育、医療、雇用セクターの強化、有効な社会保障制度確立、戦略的セクターの民営化反対などを掲げている。国際関係では、ICFTU加盟でもあり、欧米の労組センター、国際機関ともいい関係を築いている。
 経済状況では、IMFの介入で国家財政は慢性的赤字状態にあり、失業、社会保障不備などによる人びとの生活不安を解消すべく闘争を展開して行く。そのためUNSASは戦略的方向性をきめて、将来を見通したアプローチをしていく必要がある。
 優先課題としては、[1]セントラルの制度を発展させていく、[2]労組指導者の専門性を高め、政府や経営者などさまざまな交渉相手との有効な交渉能力を強めていく、[3]組織に見合った本部組織や事務局運営に改善していく、[4]組合として、例えば失業対策はじめ生産性、社会保障、移民問題、60%を占めるインフォーマルセクター問題等について対案を示せるような政策策定能力を高める、[5]女性の社会的地位向上と労組活動への参加推進などをあげている。