2005年 セネガルの労働事情

2005年11月16日 講演録

セネガル全国労働組合同盟(CNTS)
ランディング ディアメ

セネガル化学関連労組副事務局長兼CNTS中央執行委員

 

 セネガル全国労働組合同盟(CNTS)の名において、私はこれの中央執行委員を務めているが、短く私の活動を話したいと思う。
 私の労組、CNTSは、1969年に創設されたセネガルで最も歴史ある労働組合である。私の国には13のナショナルセンターがある。CNTSは、65の企業別労組によって構成されており、ほとんどすべての職業分野をカバーしている。私は化学分野のサンテックスと言われている労組の出身であり、副事務局長である。
 地方組織の数は11で、すべての国をカバーしているが、首都ダカールの労組の地方組織が最も大きく、ダカールの地方組織だけで70%をカバーしている。地方組織の仕事は、地方レベルの方針を決定し、情報を伝達するという機能を持っている。CNTSには、全ての地方の代表が集まっている。そして、同時にすべての企業分野の代表が集まっている。政治的には、いかなる政党からも独立しており、またいかなる経済圧力団体からも独立の立場にある。
 このナショナルセンターの主な仕事は、発展途上にある労組だが、まず失業対策、非常に不当に低い賃金で雇用されている人たちへの対策、識字率を上げるための闘い、そして例えばエイズのような病気との闘いである。これらを総合すると、貧困との闘いということである。
 最近の大会で、CNTSには大きな組織上の変化があり、この変化に対応するために、教育委員会などの特別委員会を設置した。同時に、人材育成のプロジェクトも見直された。人材育成プロジェクトは非常にバラエティーに富んでおり、短いものから長いものまで、分野も、例えば経済分野、労働法の分野、IT、テレコム分野、健康の分野、労働者の保護の分野、それから例えば識字率を高める運動やその他の研究など多岐にわたっている。この教育機関は、単に労働組合指導者を育てるだけではなく、テクニカルな分野、さらには下部組織の育成にも力を入れている。
 実施のための方法としては、定期的に会合を行う、または企業内組合における全体会議を招集する、その他様々なミーティングをオーガナイズするというものである。また、女性問題委員会、青年問題委員会も、このナショナルセンターにおいては非常に大きな役割を果たしている。
 セネガルは、長い複数政党制の民主主義の歴史がある。今、国会は大統領が属する政党、その他の野党によって構成されている。また、セネガルは、2000年に歴史的な政権交代があった。PDSと呼ばれるセネガル民主党が政権につき、連立政権を構成した。この変化に対応するようにCNTSは動いているが、特定の一つの政党と特別な関係を持つことはしていない。今現在、セネガルはリベラル派の人たちによって統治されていて、非常にリベラルなシステムが国に確立されている。
 全ての発展途上国と同様に、セネガルも経済分野、社会分野においてグローバリゼーションの非常に大きなネガティブな影響を受けている。マクロエコノミーの分野で見ると、経済成長率は6%であり、セネガルの経済は悪くはないが、人々の購買力が非常に低いという問題がある。社会分野に目を向けると、例えば人々が非常に基本的なものにアクセスできないという問題がある。基本的なものとは、教育や健康などのサービスである。先進国との貿易または途上国同士の貿易においても、非常にネガティブなグローバリゼーションの影響を受けていて、これも非常に人々を苦しめている原因の1つである。
 また、セネガルに対する投資の比率は非常に低い。貧困撲滅プログラムがあるにもかかわらず、貧困は、私の国ではさらにひどい状態になっている。セネガルの労働組合は、国際的な資金援助等は受けていないが、国際的な労働組合の連帯を非常にありがたいと思い、感謝している。
 セネガルの労働市場については、その流動性と不安定さが特徴である。投資が少ないことが、さらに雇用創出を困難にしている。このため、失業と非常に低い賃金で働かされるという状況が、非常に不安な形で増大している。